りつこの読書と落語メモ

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池袋演芸場9月上席夜の部

9/10(月)、池袋演芸場9月上席夜の部に行ってきた。

東京ボーイズ 歌謡漫談
・可龍「辰巳の辻占」
・蝠丸「昭和任侠伝(上)」
・正二郎 太神楽
・鯉橋「質屋庫」


東京ボーイズ先生 歌謡漫談
聞いたことがないネタ!うれしい!
テレサテンの「つぐない」を、無茶ぶりの替え歌で。


可龍師匠「辰巳の辻占」
「今日は鯉橋ちゃんの初めてのトリの芝居の千秋楽」「真打のお披露目の時にトリをとるのとはわけが違う」「とても名誉なことだから、応援しているお客様も名誉なことだと一緒に喜んでいただきたい」と、心がこもった言葉にじーん…。
「辰巳の辻占」、すごくよかった。テンポがよくて弾むような高座で、聞いているとテンションが上がってくる感じ。
お玉ちゃんが色っぽくていかにも心がこもってなくて笑える。楽しかった!


蝠丸師匠「昭和任侠伝(上)」
「落語家さんはどこで話を仕込むんですか」と聞かれますけど、日本昔ばなし、あれはネタの宝庫なんです。例えば「桃太郎」なんかは誰でも絶対に知ってる話ですからね。「むかしむかしおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山に芝刈りに…はいきませんでした。風邪をひいていたので。おばあさんは元気だったので川に洗濯に行きました…」。
この「桃太郎」を踏まえたうえでの小噺、面白かった。

たくさんのお客様…鯉橋師匠目当ての方~?まさかとは思いますが私目当てで来たよ~って方~?
蝠丸師匠で手を挙げた人が結構いてそれに動揺されたのか、噺がなかなか決まらない様子。
時計をちらっと見てたからまくらが長すぎて時間が少なくなってるのかな、なにかな、と思っていると、「昭和任侠伝」。
あれ、時間足りるのかな?と思っていたら、やくざ映画を見て家に向かってるところで、「あら、時間が…。あと5分あれば終わりまで行くんですけどね…どうしましょう」と言ってると、前座さんがささっと飛び出してきてバッテン!
「あら…じゃおわります」

…ぶわははははは!!
鯉橋師匠を盛り立てるために邪魔をしないようにという蝠丸師匠のやさしさと、優柔不断がにじみ出ていて最高だった!

 

鯉橋師匠「質屋庫」
菅原道真島流しのまくらから「質屋庫」。このまくら絶対あった方がいい!この仕込みがあるとサゲがちゃんとわかるから。
そして初めてのトリの千秋楽で「質屋庫」っていうのにしびれる!
すごくテンポがよくて流れるような高座。鯉橋師匠ってすごく芸がきれいなんだけど、軽くてなんかこうばかばかしさが漂って面白い。
質屋の主の「質に入れた品物に気が残る」のながーい話。淡々と…確信に満ちた喋り方なのがすごくおかしい。
そしてそれを座って聞いてた小僧が、くまさんを呼びに行って「旦那が怒ってる」ってにおわすんだけど、聞いてみると全然わかってないおかしさ。
彫り物と喧嘩の強さを自慢にしてるくまさんが「化け物」と聞いて、「それじゃあっしはいったん家に戻って改めて出直します」と頭を下げるのも面白い。
そして鳴り物が入るのがいいなぁ。芸協って結構鳴り物を入れるよね。上方の噺家さんもいるからなのかな。鳴り物入った方が断然楽しい。
怖がる二人が離れに行く様子ややけくそになって飲み食いしてるのも楽しいし、それでも「役目だから」とこわごわ覗くのがいい。

鯉橋師匠の初めてのトリ、千秋楽に間に合ってよかった!