りつこの読書と落語メモ

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第180回 名作落語の夕べ

9/2(土)、横浜にぎわい座で行われた「第180回 名作落語の夕べ」に行ってきた。
昼はにぎわい寄席で南なん師匠のトリ、夜はさん助師匠のリレー落語という夢のような一日。
にぎわい座にお籠り(いったん外には出たけど)したのは初めて。


・寿伴「道具屋」
・鯉橋「茶の湯(前半)」
・夢丸「茶の湯(後半)」
~仲入り~
・さん助「三人旅(前半)」
・左龍「三人旅(後半)」


鯉橋師匠「茶の湯(前半)」
鯉昇師匠に入門のお願いをしに行った時のこと。
師匠が「え?うちに?…うちは厳しいよ。どこも厳しいけどうちは特に厳しい。それでも大丈夫?」。
「お願いします!」。
入門後一番最初に覚えたのが、食べられる草と食べられない草の見分け方。あちこち試したけど一番栄養があるのが皇居のまわりの草。
厳しいのは修業じゃなくて生活のほうだった…。

…ぶわははは。
鯉昇師匠のまねがうまくておかしい~。

そんなまくらから「茶の湯(前半)」。
茶器の持ち方から回し方など、明らかに鯉昇師匠の「茶の湯」で嬉しくなる。
お茶を泡ださせるために「全温度チア」は懐かしい!
端正だけど力が抜けてて自然体で素敵だな、鯉橋師匠。


夢丸師匠「茶の湯(後半)」
前座のころ、一番つらかったのが休みがないこと。
一度、某師匠に牡蠣鍋をごちそうになったらあたってしまった。お腹を壊していても仕事を休むことはできない。
いつもは高座に上がれるのは楽しみなんだけど、その時に限っては上がりたくない!
それでも出番をいただいたので上がって…いつもとは打って変わって低い声…渋い表情。
たまたま見に来ていたともだちが「お前、貫禄でてきたな」。
貫禄が出てたんじゃなくてお腹に力が入らなかっただけ!

そんなまくらから「茶の湯(後半)」。
朝昼晩と茶の湯をやっていたご隠居と定吉はすっかりお腹を壊し、「あたしたちだけじゃなく他の人にも飲ませましょうよ」と定吉。
目は落ちくぼみ表情もダークになった定吉が長屋に招待状を届けるのがおかしい。
どんなにダークにふるまっても、永遠の定吉、夢丸師匠だからかわいらしい。

はっちゃけて爆笑編の「茶の湯」だった。楽しかった~。


さん助師匠「三人旅(前半)」
まくらなしで「三人旅(前半)」へ。
この会は一人持ち時間が30分ということで、前に見た時よりたっぷりの「三人旅」。
江戸っ子が無尽に当たって困った困ったと言っていると友だちが「俺は人の金を使うのは得意だ」と言って、大門を閉めるのはどうかと提案。
大門を閉めるにはちょっと足りないという男。聞いてみれば当たったのは千両どころか15両。
それでも名前を残すことはできるといって、15両分の油揚げを買って塔のてっぺんに上って油揚げを撒けば日本中のとんびが集まってくる、と言うんだけど。
とんびが飛んで来て油揚げに食いつくしぐさがもうたまらない。さん助師匠の動物ってほんとになんであんなに面白いんだろう。

それから旅に出て「びっこ馬」になるんだけど、もうこのシーンが本当によくて。
田舎の馬方のおじさんが馬を引く様子。本当に田舎の風景が浮かんできて…馬に乗っていい風に当たってるような気持ちよさ。
うわーーー、なにこれ。
げらげら笑える、っていう噺じゃないんだけど、なんとも楽しくて幸せ感に包まれる。
びっこの馬に乗せられてがったんがったんするのもおかしくて、本当にあっという間の30分だった。

本当に良くてかっこよくて惚れ直した~。


左龍師匠「三人旅(後半)」
さん助師匠とは違うかたちらしく、前後半でちょっと違うところが。
旅館に泊まってからの「おしくら」なんだけど、女中のキャラがすごくおかしい。訛り方が独特で、繰り返すたびに大笑い。

「年増」すぎる女もおかしかった~。

好きな師匠ばかりでそれぞれに持ち味が出ていてほんとに楽しい会だった。満足。