りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

浅草演芸ホール7月中席夜の部

7/11(火)浅草演芸ホール7月中席夜の部に行ってきた。
大好きな談幸師匠が初めてのトリをとるというこの芝居。
さん助師匠が初めてトリをとった時は嬉しさよりも心配の方が勝っていたけれど、談幸師匠は心配より嬉しさの方が勝る。ふふふ。
 
・吉幸「平林」
・遊馬「蛙茶番(前半)」
宮田陽・昇 漫才
柳橋「無学者(魚根問)」
・圓丸「茶の湯(前半)」
・南玉 曲独楽
・談幸「質屋庫」
 
吉幸さん「平林」
吉幸さん、上手だと思うんだけど正直苦手なタイプ。でも上手だなぁと思ったし、なにより師匠がトリをとることの喜びにあふれているように感じた。
 
遊馬師匠「蛙茶番(前半)」
声も体も大きいから尻っぱしょりするしぐさも映えて面白さ倍増。
面白かった!
 
圓丸師匠「茶の湯(前半)」
おおお、「茶の湯」をこの位置で?!と驚いたのだが、二人でお腹を壊すところまで。
芸協って結構こうやって長い噺の前半だけで切ったりするんだな。ちょっと新鮮。
政治ネタや芸能ネタがくすぐりで入るのがまた芸協っぽい。
 
南玉先生 曲独楽
最初にこの曲独楽を始めたのは…という話から珍しい独楽の口上。
もしかして談幸師匠が初めてのトリだからそのお祝いの意味がこめられているのかしら、なんて勝手に妄想してじーん…。
 
談幸師匠「質屋庫」
出てくると「待ってました!」の声があちこちからかかる。
「私は二ツ目の時に落語協会を師匠と共に離れたのでもちろん寄席でトリをとったことはありませんでした。だから今日は私の本当に初めてのトリです」と談幸師匠。
いつものように軽くさらっとおっしゃっているけど師匠がそのことをとても嬉しく光栄に思っていることが伝わってきて、見ているこちらもじーん…。
その高座で何をかけるのか?!と思っていたらなんと「質屋庫」。うおおおーーー。

私はただの素人だけど、でもこういう時に「いかにも」な噺じゃなくて「質屋庫」をやるっていうところにぐっとくる。いいっ!
菅原道真のことをまくらで話されていたので、私はようやくこの噺のサゲがちゃんとわかった!(どんだけ歴史に疎いんだ…。)

よかったなぁ。なんかいつもの談幸師匠っぽくないところも含めてとてもよかった。いいものを見たなぁーという感動で胸がいっぱいになった。