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りつこの読書と落語メモ

はてなダイアリーからブログに移行しました。

柳家小三治独演会 調布グリーンホール

5/18(木)、調布グリーンホールでおこなれた「柳家小三治独演会」に行ってきた。
 
・一琴「平林」
小三治「長短」
~仲入り~
・一琴 紙切り
 
小三治師匠「長短」
77歳になって新宿区から祝い金が届いたという話。
その金額が7千円だったか8千円だったか。どうなんですかね。77になった祝いだっていってその金額は。どうせ祝いだっていうならね、7千万円ぐらいもらえれば…。
でもくれない区もあるらしいんでね。新宿区は都庁もあるから…あれですかね、面目ねぇっていうんでくれたんでしょうか。
そういえば東京都の水はうまいんですってね。ほんとですか。そんなこと聞いたことありますか。
私は生まれも育ちも新宿区だけどそんな話聞いたことない。
神田川が流れてますけど、あそこの水がうまい…わけがない。あぶねぇから飲んじゃいけないとは言われたことがありますけど。
それもね、今のお姉ちゃんじゃなくて、その前の前の…石原とかがやったんですかね。それがもう胡散臭い。しかもその水、都庁の地下で売ってるっていうじゃないですか。ますます胡散臭い。
…あー…この話はやめましょう。楽しい話をしましょう。
 
私は明日なにするかといえばね、病院に行って検査です。
いろんな病気で病院行きますけどね、明日はリュウマチの検査。
50歳の時に発症してね。最初は肩が痛かったから五十肩だと思った。小沢昭一に相談したら「五十肩はある日寝ているときに寝返りを打つと、ぐわぁーーーって…のたうつほどの痛みが襲ってきて、次の日けろっと治る」っていうんでね。その日が来るのをずっと待ってたんです。
でも2年たっても5年たってもこない。ずっと痛い。
「なおんねぇぞ」って小沢さんに言ったらね「そんなに長い五十肩はない。病院に行け」って言われてね。
それならそうと最初から言えよ!
 
で、病院行ったらリウマチだっていうんです。
もうそれからずっとですね。
今は薬もずいぶんよくなってきてますし。私のはたいしたことないんです。痛いだけですから。
 
それからあさっては中学の時のクラス会ね。
まだやってるんですよ。
楽しみなのはね…あ、まさかこの中にあさってクラス会に行くやつはいないでしょうね?
男どもはどうでもいいんです。女の中にね…まだこう…胸もちゃんとこうあって、しゃんとした女性がね3名ほどいましてね…。ふふふ。その中の誰が目当てなのは…内緒です。
ま、それだけの話です。
 
…話が政治の方に行きそうになったけど、行かなくてよかった。
小三治師匠も「この話をするとみなさんも私も嫌な気持ちになる」って言っていたけどほんとにそうだから。
それで楽しい話っていうのが病院と同窓会っていうのもおかしいけど、でもそっちの話の方が聞きたかったからよかった。
そしていまも色気のある師匠がすてき。
 
そんなまくらから「気が合わないけど友だちっていうのがいる」と言って「長短」。
長さんの沈黙が長いけどにこーーっと笑ったり深刻そうな顔になったりして表情がとても豊か。
小三治師匠の「長短」、前は長さんが好きだったけど最近は短さんが好きだなー。
ってそんなに回数を見ているわけじゃないけど。
いらいらっとなりながらも長さんのこと嫌いになれない、大切な友達っていう感じがにじみ出てるからだろうか。
噺の魅力がたっぷり伝わる「長短」だった。
 
一琴師匠 紙切り
一琴師匠が紙切りをされることは聞いていたけど、実際に見たのは初めて。
思っていたよりスピードがあるしクオリティが高いのでびっくりした。
またほしい人って言った時、ちゃんと後ろの方の人にも目を配ってたのにもちょっと感動。
 
いろんな気性の人がいて、誰一人同じ人間はいない。
よく「あの人は変わってる」って言ったりするけど、考えてみればみんな変わってる。変わってない人なんかいない。
みんな違うから面白い。
なのに自分と似たような考え方の人だけ集めてそうじゃない人間はのけ者にしたりバカにする人がいる。ああいうのは嫌だ。なんで群れたがるんだろう。
 
小三治師匠のこういうところがほんとに大好き。
だからなんの接点もない雲の上の人だけど、全然遠い感じがしなくて、もしチャンスがあって話をしたらきっと気が合うんじゃないか、なんて妄想してしまうんだな。ふふ。
 
そんなまくらから「粗忽長屋」。
ほんとに落語らしい噺で大好き。
こんな勘違いはどう考えてもありえないんだけど、くまの遺体を他の人に持って行かれちゃいけない!と前に出る粗忽な男が憎めない。善意しかないんだもん。
「またあの人戻ってきちゃったよ」という面倒を見てるおじさんの弱りぶりが楽しい。
何回見ても楽しい小三治師匠の「粗忽長屋」、大好きだ。