りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

三遊亭天どん独演会

12/18(水)、内幸町ホールで行われた「三遊亭天どん独演会」に行ってきた。
客席は5割ぐらいの入りかな。このホールが満員になったのを見たことがないんだけど…ホールのせいなのか会のせいなのか。
そして前列〜3列目ぐらいまで全員女性(自分も含む)。きっと全員ひっくるめて「天どんギャルズ」と呼ばれてしまうのだろうが、不本意だー(笑)。

・ふう丈「穴子でからぬけ」
・天どん「らくだ」
〜仲入〜
・市弥さん「高砂屋
・一朝「巌流島」
・天どん「芝浜」

ふう丈さん「穴子でからぬけ」
前座で働くふう丈さんはしょっちゅう見ているけど落語は初めて。
天どん師匠が円丈師匠に嫌われているというまくらが面白い。
その日は風邪で大きな声が出なかった円丈師匠。円丈師匠の独演会にゲストで呼ばれた天どん師匠がトークコーナーで円丈師匠に「今日はなんの噺をやるのか?」と聞かれ「え?言えませんって」と答えると「いや、言えよ。なんの噺をやるんだ?」「いえ、言えませんって」「だから何の噺をやるのかーーー(怒声)?!」
声が出るようになっておかげで独演会は大成功、って。こりゃ絶対実話だな(笑)。
ふだんまくらなんてやらないせいだろうか。噺への入り方が不自然で笑いが起きていたがそれも一興。
与太郎も可愛くて良かった。好印象。

天どん師匠「らくだ」
トリで「芝浜」をやるとネタだししていて1席目で「らくだ」とは、さすが天どん師匠、やりやがる。
酒を飲んで立場が逆転してからのはっちゃけぶりが楽しかった。案外合っている気がする。この噺。

市弥さん「高砂屋
ご隠居さんの謡があんまりジジむさくないのがおかしような残念なような。

一朝師匠「巌流島」
「なぜ私がここにいるんでしょう」「このあとに芝浜をネタだししてますが…芝浜ねぇ…」
わははははは。最高だ。
「いやでもね、若いうちになんでもやっておくといいんです。私も師匠からそう言わて前座で芝浜教わりました。教わったってやるところがないよ、とそのときは思ったんですけど、若い頃に覚えたことっていうのは忘れないんですね。だから若いうちになんでもやるといい」
雲助師匠もそうだけど、一朝師匠もやさしいなぁ。私の好きな師匠はみんな優しい。というか優しい人が好きなのか、私は。
一朝師匠の「巌流島」、楽しかった。
うまいなぁ。リズムがよくて聞いていて気持ちがよくて自然に笑える。大好き。

天どん師匠「芝浜」
案外ちゃんとした「芝浜」だった。でもなんか「かっこよくやってる。ぷっ」と思ってしまうのだよなー。
ってなんで天どん師匠のことを書くといつも失礼な感じになってしまうのだろう。すまない。