りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

池袋演芸場11月中席昼の部

11/19(土)、池袋演芸場11月中席昼の部に行ってきた。

・小はだ「転失気」
・朝之助「壺算」
・伊織「鮑のし」
・わたる 漫談
・文蔵「ちはやふる
・百栄「鼻ほしい」
ロケット団 漫才
・勢朝 いつもの
・左楽「松山鏡」
紫文 粋曲
・はん治「妻の旅行」
~仲入り~
・歌奴「掛け取り」
・正朝「宗論」
・アサダ二世 マジック
・一朝「三方一両損


小はださん「転失気」
この間のはん治師匠の会の時になんかよくわからないけど面白いと思ったので、今回はどこが面白いんだ?とじっくり見てみたんだけど、やっぱり間なのかな。
あとちんねんさんがかわいい。すごく。


朝之助さん「壺算」
前座時代より声が大きくなってる!そして激しくなってる(笑)。
それによって笑いも起きるんだけど全体的にメリハリもなくなってしまっているような気もする。ってえらそーですびばせん。
でも、「俺のほしかったのは一荷じゃなくて二荷の瓶だったのに」と文句を言う男に兄貴分が「黙ってろ。この瓶が二荷に変わるから」と言うと男が「え?分裂?」と言ったのはすごくおかしかった。


伊織さん「鮑のし」
つまらなそうな顔で面白いことを言う芸風を身につけた?
ニツ目に昇進した伊織さん。師匠は嫌いだけど伊織さんは嫌いじゃないな。
うまいし押しつけがましくなく面白い。

わたる先生 漫談
ついにプログラムから「キセル」の文字が消えてただの「漫談」に…。orz…。


文蔵師匠「ちはやふる
お披露目が終わった文蔵師匠。
「これでもう自由にやれる」という言葉通りの自由な高座。
前は苦手な師匠だったけどだんだん苦手意識がなくなってきたなー。こういうこともあるんだな。
遊びがいっぱいで(違う噺がいろいろ入り混じってきて中には「小言念仏」まで!)すごく楽しい「ちはやふる」だったんだけど、サゲを言った後に「ちはやの本名だった…なんてことはないだろう!じゃなんでだ?どういう意味だ?…それはこの後百栄が教えてくれる」と言って下がって行った!(笑)。


百栄師匠「鼻ほしい」
いつもの「こんにちわー」もなく「ちはやふるの続きに入る百栄師匠。
そして「とわっていうのはね…とはっていうのは…」と言った後に突然歌い始めて、ええ?なんかどこかで聞いたことがあるようなないようなこの歌は誰の歌?と思っていると「ちはや太夫は実は死んでいなくて後に竜田川とデュオを組んでデビュー。ちはやがトワで竜田川がモア。トワエモア」って…。
しかもそこに普段着に着替えた文蔵師匠が出てきて「じゃ、お先」って。
ぶわはははははは!

「ああいうことをするんですよ。あの兄さんは。やってるやってるって思って見てたんですけど、まさか自分に振られるとは思ってもいなかった。だって僕今日代演なんですよ」。
それでもこういう遊びに付き合ってしかもハイクオリティっていうのが百栄師匠のすごいところ。

その後リズムを戻すのが難しそうだったけど漫談で終わらず「鼻ほしい」。
これがまたおかしくておかしくて。笑い通しだった。楽しかった!


ロケット団 漫才
久しぶりのロケット団
骨折日記を読んだりもしていたので感動もひとしお!
しかもそれをうまくネタにして前よりも面白くなっていて素敵。


歌奴師匠「掛け取り」
こういう季節ならではの噺を聞かせてくれるとそれだけでポイントがアップしちゃうなぁ。
しかもどれもうまくて聞いていて気持ちいい!
寅さんのものまねもすごく上手で素晴らしかった。好き好き。


一朝師匠「三方一両損
好きな噺じゃないんだけど、一朝師匠だと面白いんだよなぁ。
意地を張り合う江戸っ子の啖呵合戦が小気味よくて楽しい。
大きな声で「なにを~?」というだけで笑えるのは今のところ一朝師匠だけかも。