第17回東西笑いの喬演
10/4(土)、国立演芸場で行われた「第17回東西笑いの喬演」に行ってきた。
・佐ん吉「稽古屋」
・三喬「借家怪談」
・喬太郎「任侠流山動物園」
〜仲入り〜
・喬太郎「宗漢」
・三喬「お文さん」
佐ん吉さん「稽古屋」
上方版の「稽古屋」、面白い!
関西弁は耳に心地いいし柔らかいから、同じぐらいの技量だったら2割増しで面白く感じるなぁ。
佐ん吉さん、歌も踊りも上手で聞いていてとても心地よい。好きだわー。
三喬師匠「借家怪談」
おお、これは「お化け長屋」!
借りてほしくないから怪談話を始めるときに煙草を吸う「ため」がおかしい。大好きな「月に群雲」を思い出して大笑い。
またまるで怖がらない二人目の男の河内弁が最高におかしい。「ワレ(相手)」と「ワレ(自分)」の使い分けとか、威勢のいいのを通り越して柄が悪いのがおかしい。
喬太郎師匠「任侠流山動物園」
すごく久しぶりの喬太郎師匠。できれば聞いたことがない噺がいいなぁと思っていたんだけど、ネタ出しされていた噺は二つとも聞いたことがある噺だった。
まくらでは日大落研のOB会で落語をやってきたという話がおかしかった。
「井戸の茶碗」をやったんだけど、聞いてるOBたちが腕組みしてあきらかに「いどちゃ?ああー大きいのかけたねぇ」「でも上下振りすぎじゃねぇ_」みたいな上から目線で見ているのが伝わってきて、やりづらいのなんの。
その後の懇親会では「いやあ面白かったです」なんて言ってお酌に来てくれたけど、いやいやどこをどう見ても楽しく聴いてくれていたようには見えなかった、と。
そんなまくらから「任侠流山動物園」。
私が渋谷で連続して聞いてへろへろになった白鳥師匠の新作落語。
ストーリー自体面白いとも思わないんだけど、豚次がぶひぶひ言うタイミングとか、パンダの親分の竹を食べる極悪な様子とか、細かいところがおかしい。そしてこれでもかと挟み込むクスグリや愚痴(「こんなのをやるためにさん喬一門に入ったんじゃない」「この場所(国立)でこんなのやってもいいんだろうか」)がいちいちおかしい。
さすが売れてる人は余裕があるね…。
喬太郎師匠「宗漢」
今度は普通の落語をやりますと言って「宗漢」。これ、喬太郎師匠のしか見たことないんだけど、医者の奥さんが怪しげな言動をとるところがちょっと不気味に面白い。
権助となにがあった?
三喬師匠「お文さん」
大阪は浄土真宗が盛んでこの噺も浄土真宗ゆかりの落語です、というので構えて聴いていたのだが、要するにただバカバカしい噺なのだった。わっはっは。