りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

年忘れSP 市馬落語集

12/26(木)、新宿文化センター大ホールで行われた「年忘れSP 市馬落語集」に行ってきた。
歌謡ショーメインということに気づかずにチケットをとってしまった!あとから「はっ、これが噂の市馬歌謡ショーか!」と気づいたというおまぬけぶり。とほほほ。
い、いや、いいんですけどね…。これはこれで楽しみにしているお客さんもいるだろうし。でも私は昭和歌謡は…もごもご…。

・市馬「三十石」
・一之輔「浮世床
・兼好「宗論」
・三三「粗忽の釘
〜仲入り〜
・市馬 昭和歌謡ショー

市馬師匠「三十石」
にこにこと登場の市馬師匠。「決して声鳴らししたくてこの噺をするわけじゃないですよ」と言いながら「三十石」。
この噺は以前三喬師匠で見たことがある。
歌の部分はさすが市馬師匠、のびのびした歌声が気持ちいい。ただ関西弁がなんともかんとも。わははは。

一之輔師匠「浮世床
この会に呼ばれるのは3回目です、という一之輔師匠。
フツウの落語会ではネタ帳があるのだが、この会にはない。だから自分が以前何の噺をやったのかがわからない。毎年来てくださるお客様もいるだろうからできれば違う噺がやりたいんだけど、と主催者に話してみると、「いいですよ。お客さんも後半の歌謡ショーで落語のことは忘れちゃいますから」との返事。ちょっとむっとした!と笑わせる。
一之輔師匠の「浮世床」は何回か見ているのだが、今回も大爆笑だった。字が読めない男がたどたどしく適当に本を読むというだけの噺なのだが、面白い人がやると本当に面白いんだよなぁ。好きだ。

兼好師匠「宗論」 「宗論」もキリスト教にかぶれた若旦那を旦那が説教して、それに若旦那が変な日本語(「テンニマシマスワレラノカミハー」)で反論する、というそれだけの噺なのだが、兼好師匠の軽快な話しぶりがひたすら楽しくて笑い通し。
若旦那が「キリスト」というときのタメや、それに突っ込む旦那がおかしい。

三三師匠「粗忽の釘
前の二人が爆笑だったから三三師匠もそれに対抗しようとした?
前の話に出てきたワードを入れ込んだり、三三師匠にしたら珍しくこってりやった印象。

仲入り後は市馬師匠による昭和歌謡ショー。
バンドもついてとても豪華。
ただただうれしそうに自慢ののどを聞かせる市馬師匠。歌い方がいやらしくないので聞いてるこちらも思わず笑顔になってしまう。
昭和歌謡が好きな人にはたまらないだろうなぁ。
と思いながらも、間違ってきてしまった感は否めなかったなー。