りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第1回柳家さん喬一門師弟四人会 師匠と弟子三人よれば一門の智恵

12/7(土)、イイノホールで行われた「第1回柳家さん喬一門師弟四人会 師匠と弟子三人よれば一門の智恵 昼の部」に行ってきた。

・金原亭駒松「から抜け」
柳家さん喬「萬金丹」
柳家喬之助「堪忍袋」
柳家喬太郎「カマ手本忠臣蔵
〜仲入り〜
柳家さん喬按摩の炬燵
柳家喬太郎粗忽長屋
柳家左龍「立ち切れ」

さん喬師匠「萬金丹」
いつものように季節のまくらから。絵画館前の銀杏の葉でハートが作ってあって、ベンチに座ってそれを眺めていたら、そこを通る人たちが踏みそうになってあわてて避けたり、ちょっとハートを崩してしまってその崩れた部分をていねいに直したり、熱々のカップルは二人でそのハートのなかに「せーの!」で入ったり。
「だからといってなにということはないんですが」と締めるのだが、情景が浮かんできて素敵。

旅のまくらから「萬金丹」。初めて聞いた噺。
お調子者の江戸っ子ふたりが田舎のさびれた寺に居ついてにわか坊主。
和尚さんがいない間に村の人が弔いを頼みに来て、お布施目当てにのこのこ出かけていく。
怪しげなお経をあげて、戒名をつけてくれと言われて困った挙句取り出したのが和尚の部屋になった薬の効能書き。
とぼけた味わいで楽しい〜。

喬之助師匠「堪忍袋」
明るくてわかりやすくて楽しい高座。
口の悪い夫婦の毒舌も楽しいし、学校寄席での自らの鬱憤をぶつけるのも面白い。

喬太郎師匠「カマ手本忠臣蔵
あまちゃん」や「ひとりカラオケ」のまくら。ひとりカラオケの何が楽しいって、中途半端に知ってる歌を思う存分歌えること、に深くうなづく。それは確かに楽しそうだなー。
「師匠がモニターで見ていると思うと、まくらの切っ先も鈍りますな」には笑った。
噺は年末恒例「カマ手本忠臣蔵」。途中で「こういう噺をやるような会じゃないんだよ」と言いながら「でも40分も古典をやるなんて無理!」に大爆笑。

仲入り後はさん喬師匠の「按摩の炬燵」。
ええ?さん喬師匠がトリじゃないんだ。ちょっとびっくり。
喬太郎師匠のが面白いと聞くけれど、メリハリがききすぎてないさん喬師匠の方がわたし的には好み。

喬太郎師匠「粗忽長屋
おお。喬太郎師匠の「粗忽長屋」は初めてかも。オーソドックスなかたちだったけど、どっかんどっかんうけていた。

左龍師匠「立ち切れ」
この噺はあんまり好きじゃない。というかどこが面白いのかわからない。人情たっぷりにやられるのだが、いまいち感情移入しづらいんだよなぁ。前に誰かがやったときにあまり人情押しじゃなくお笑い要素を押しのを見たことがあったのだが、あの方が私は好きかな。あれは誰だったか…。
初めて落語会で寝てしまった…。前列だったのに本当に申し訳ない…。

それにしても喬太郎師匠が「twitterにつぶやくな」「ブログに書くな」と何回も言うのにはちょっと悲しい気持ちになってしまった。そんなに目の敵にしなくてもいいじゃない?
ファンになり始めの頃いろんな人のブログの記事を読んでますます好きになったりはまったし、今もいろんな人の記事を読んで「わかるわかる!」と思ったり「なるほど、そういうことかー」と納得したりしているので、「悪」みたいに言われると悲しい。