りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場 正月初席 第三部

1/5(月)、「鈴本演芸場 正月初席 第三部」へ行ってきた。
これが私の落語始め。

・紋之助 曲独楽
・馬の助 小噺&百面相
ロケット団 漫才
・扇辰「御血脈」
・白酒「喧嘩長屋」
マギー隆司 マジック
・市馬「かつぎ屋」
花緑 漫談
・小菊 粋曲
・権太楼「代書屋」
〜仲入り〜
・太神楽社中 寿獅子
小三治「小言念仏」
喬太郎「夫婦に乾杯」
・琴調「安兵衛御目見得」
・正楽 紙切り
・三三「粗忽の釘

扇辰師匠「御血脈」
実は扇辰師匠があまり得意ではない。いかにも私が好きそう〜と思うんだけど、ハマったことがなかったんだけど、「御血脈」すごくよかった。物語っぽいところがツボでぞくぞくっときた。

白酒師匠「喧嘩長屋」
「前の人に着物を借りてきたわけじゃないですよ」。
確かに扇辰師匠と同じような薄い黄色の着物で、その一言だけでおかしくて笑ってしまう。
テッパンの喧嘩長屋で大爆笑。何回聞いても必ず笑えるってすごい。

市馬師匠「かつぎ屋」
出てきただけで本当に嬉しくなる市馬師匠。これほどお正月が似合う落語家さんがいるだろうか。
やたらとゲンをかつぐ呉服屋の主人。「船屋」と呼ばれる宝船の絵を売る行商人を呼び入れるのだが、最初に来た行商人がやけに陰気で、それが市馬師匠らしくなくてやたらとおかしい。
その次に呼び入れた行商人は番頭から主人がゲンを担ぐ人だからと聞いてこれでもかとおめでたい言葉を並べる。
それだけの噺なんだけど、縁起のいい言葉を並べられてどんどん機嫌がよくなる主人が見ているだけで楽しくて幸せな気分に。
市馬師匠、大好きだ。

権太楼師匠「代書屋」
権太楼師匠も出てきただけで「やったー!」と嬉しくなる。
「代書屋」、もう何回も見ているのに、ああいえばこういうの客がおかしくて大笑い。

小三治師匠「小言念仏」
正月はやっぱり小三治師匠の「小言念仏」を見なければ始まらない。この日、鈴本に行ったのも小三治師匠が見たいがゆえ。
陰陽のまくらからの「小言念仏」。
小三治師匠が扇子を叩きながら目をきょろきょろさせるのが、小言の種を探してるおじいさんそのものでそれだけでおかしくてしょうがない。
一瞬扇子が茶碗をかすって蓋がぽろっとはずれたのが、またいかにも落語っぽくて大笑い。 最高だ。

喬太郎師匠「夫婦に乾杯」
客席をぎゅっと自分の方に集中させるこの吸引力が凄い。
好き嫌いは別として売れているだけのことはあるなぁ、と思う。

三三師匠「粗忽の釘
好きな人には申し訳ないけど、最近の三三師匠の「粗忽の釘」私は好きじゃないなぁ…。
志らく師匠や萬橘師匠ぐらい思い切り独自の解釈を加えた改作は好きなんだけど、笑わそう笑わそうとギャグを入れられるのは好きじゃない。
あくまでも私の好みの問題なんだけど。