りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鍛耳会13

4/22(月)、ノラやで行われた「鍛耳会13」に行ってきた。

・小そめ「深川裸祭り」
・太福「久六とおしゃべり熊」
~仲入り~
・太福「豆腐屋ジョニー」

太福さん「久六とおしゃべり熊」
4月は東京で22回、会があったという太福さん。少々お疲れ気味。
その中でもやはり山場となる会というのがありまして…その一つがブラック師匠との二人会。
これは…あくまで私の感想ですが…私はブラック師匠にハマらなかったです。
どうにか食らいついて行こうとはしたんですが、スケールが違いすぎて…もうエピソードとか芸とか…完璧すぎて…何を言われても「ああ。そ、それはすごいですね」しか言えなかったんですから。どうよって感じですよね…。二人会で…。完敗でした。
それから清水次郎長伝を3日間でかける、というのもやりまして。長い話なのでもちろん全部やることはできない。
なので、その中からダレ場のようなところは省いて話が動くところを中心にやりました。
今日はその時にまるまる省いた話をやります。省いたっていうことは…面白くないんです…あとストーリー的にも大きくは動かない。でもこういう要素が積み重なって敵討ちへと進んでいくわけで…。

そんなまくらから「久六とおしゃべり熊」。
親分である久六のだめだめ加減、それに対する次郎長親分のかっこよさを本人の前で堂々と語る子分の熊。
殺し合いや啖呵をきるような激しい場面はない分、ユーモラスで楽しい。落語みたい。
汗だくの熱演。うーん…かっこいいなぁ太福さん。なんか引き込まれそうなものすごい磁力を感じてドキドキ。

太福さん「豆腐屋ジョニー」
白鳥師匠の新作を太福さんが浪曲にしたというもの。
浅草のスーパーの特設売り場をめぐって、豆腐とチーズの抗争。
ロミオとジュリエットのような悲恋もあり(笑)、抗争もあり、両者の間をうまく立ち回る麻呂(笑)もあり、ちゃんと浪曲として一つの作品になっているんだけど、すごくバカバカしい。
うーん。こういう新作をもってるというのが太福さんの強みだなぁ。初めての人でも入りやすいもの。
小さなハコでたっぷり聞けて満足~。