奇商クラブ
★★★★
巨大な蜂の巣のようなロンドンの街路の中で「奇商クラブ」は扉を開かれる時を待っている―この風変わりな秘密結社は、前例のない独創的な商いによって活計を立てていることが入会の条件となる。突然の狂気によって公職を退いた元法曹家のバジル・グラントが遭遇する、「奇商クラブ」に関する不可思議な謎。巨匠が「ブラウン神父」シリーズに先駆けて物した奇譚六篇を新訳で贈る。
チェスタトンをそれほどたくさん読んだことがあるわけではないので、この作風とテンション(の低さ)に戸惑ったが、読み進めるうちになんとなくパターンが読めてきてゆったりと楽しんだ。
小学生の頃にイギリスユーモア選みたいな本を読んで、どこが面白いのかさっぱりわからなかったのだが、それに通じるユーモアを感じる。わはは!じゃなく、ニヤリ。
ブラウン神父のシリーズも少しずつ読んでいきたい。