りつこの読書と落語メモ

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鈴本演芸場5月中席昼の部

5/19(土)、「鈴本演芸場5月中席昼の部」に行ってきた。
大好きなこみち師匠が鈴本で初めてのトリ!うれしい!
でもこうやって抜擢があると、その分出られなくなった人もいるわけで…。そういうことを考えるとちょっと複雑な気持ちになったり。ただの客なんだからそんなこと考えずに楽しめ!とも思ったり。

 

・ひしもち「初天神
・小はぜ「子ほめ」
・仙三郎社中 太神楽
・一琴「強情灸」
・しん平「無精床」
・ひびきわたる 漫談
・はん治「妻の旅行」
・歌奴「芝居の喧嘩」
ロケット団 漫才
・燕路「お菊の皿
~仲入り~
・アサダ二世 マジック
・菊丸「幇間腹
・正朝「悋気の火の玉」
・二楽 紙切り
・こみち「寝床」


小はぜさん「子ほめ」
すごく面白くなっていてびっくりした。
元気があってテンポがよくてふわっと力がいい感じに抜けてて。うわーーなんか小はぜさん、面白くなってるよー。
自分の勉強会ではどちらかというとチャレンジングな噺をされているけど、そういうふうに勉強していくと、こういう前座噺をすごく楽しんでできるようになるのかなぁ。
ファンのひいき目ではなく、本当に面白かった。寄席の空気が変わったのを感じた。


しん平師匠「無精床」
この師匠、好きなんだよねぇ…。もうこのカキーンと高い声でハイテンションに話されるともうおかしくておかしくて。
「無精床」、あんまり好きな噺じゃないんだけど、客の男がすっごいテンションが高くて調子が良いから、床屋の親方が無愛想でえばってても、その対比ですごく面白い。

客が頭をお湯で湿らせてくれと言うと「湯なんかねぇよ」。
「じゃ水でいいや」「水もない」「水がないわけねぇだろ?」「女房が出てちゃってからみんないやになっちゃって店も開けたり閉めたりしてたら客が来なくなって、金払えなくなって水道止められちゃったんだよ」

「そこの桶に水がたまってるよ」って言われて見るとぼうふらが沸いてて客が「うわ、きったねぇ」って言うと「育ててるんだよ。これを見ると自然を感じるっていうか、生命の神秘を感じる」。サゲも「さあ、みなさんごいっしょに。ぼうふらはみんな生きている~」。

ばかばかしい~。楽しいなぁ。この師匠、トリだとどんななんだろう。見たい。


歌奴師匠「芝居の喧嘩」
この師匠、明るいからこの噺も楽しい!ちょっとびっくり。
というのは「芝居の喧嘩」って、一朝師匠以外で聞いて面白いと思ったことがないのだ。
おそらく一朝師匠からじゃないかと思うんだけど、ちゃんと面白かった。

燕路師匠「お菊の皿
なんかとっても嬉しそうな燕路師匠。やっぱり弟子がトリをとるって嬉しいんだろうな。
ノリノリの「お菊の皿」で、遠寺の鐘の音を「ぼぉぉーーーーん…ぉぉん」って、すごく楽しそう。
この噺、好きだなぁ。笑った笑った。


菊丸師匠「幇間腹
一八が弾むような調子の良さで陽気ですごく楽しい。
ぴちぴちした軽薄さがたまらない。若い人がやるよりずっとずっと若々しい。この師匠も好きだなぁ。


二楽先生 紙切り
「宝船」のお題に切ったものが、動きがあってびっくり。やっぱりうまいよなぁ…落語協会紙切りは…。


こみち師匠「寝床」
長屋をまわってきた繁蔵が、一人ずつ言い訳を言うたびに「よっしゃ」と小さくガッツポーズをするのがおかしい。
でも一番笑ったのは、旦那の義太夫が始まった時、それをものすごい弾みをつけてよける仕草。無駄にキレがあって、笑った。

この日は、知ってることは全部知り合いに説明せずにはいられないおじさんがいて、サゲを噺家より先に言っちゃう、しかも声がでかい、しかも根気があって最初から最後までやりとおした…(涙)。
寄席はそういうゆるい場所、なのかもしれないけど、でもなぁ…素人のじじいのサゲを先に聞かされるって…どんな罰ゲームだよ。
あのね、みんな知ってるんだよ。知ってて黙ってるんだから、得意になって大声で先に言うんじゃない。ここはお茶の間じゃないんだから。