りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

池袋演芸場7月上席昼の部

7/1(土)、池袋演芸場7月上席昼の部に行ってきた。

・昇咲「子ほめ」
・鯉輪「初天神
・一矢 相撲漫談
・伸べえ「まんじゅうこわい
・米多朗「八問答」
・ひでや・やすこ 漫才
・夢花「蜘蛛駕籠
・寿輔「しりとり都々逸」
~仲入り~
・小天華 マジック
・小夢「鷺とり」
・蝠丸「宮戸川(上)」
東京ボーイズ 歌謡漫談
・圓輔「火焔太鼓」

鯉輪さん「初天神
前に上野広小路亭で見た時と同じ、客いじりと「やる気がない」発言に、心底がっかりした。
前の時もそうだったけど、前座さんの後一番目の出番なのだから、お客さんが噺の最中に入ってくるのは当たり前。そんなことでいちいち「入ってくるから忘れちゃった」とか言ってほしくないし、お客さんがみんな「今日はどんな寄席になるのかな」と緊張して見ているのだから、ちゃんとやってほしい。

あんまり先入観を持って見ちゃいけないと思っていたけど、あの時と同じようなふてくされた態度にほんとに腹が立ったし、おそらくそういう気持ちになったのは私だけじゃなかったみたいで、本人も「どんどんお客さんが引いていく」「お客さんが敵意を持った目で見てくる」と言っていて、そこまでわかっているのに何で同じことをするんだろうと思った。
やる気があって頑張ってる二ツ目さんがたくさんいるんだから、そんなに嫌なら寄席に出ないでほしい。
前座時代は「おもしろいな」と思っていただけにがっかり。ほんとに不愉快だった。

一応「初天神」を団子までやったけど、反感を持って見てしまったので、何も感じるところがなかった。ああいう態度はほんとに損だと思う。ま、余計なお世話でしょうけど。


伸べえさん「まんじゅうこわい
二ツ目に昇進したばかりの伸べえさん。鯉輪さんとは対照的にやる気いっぱいの弾けるような高座だった。

米多朗師匠「八問答」
楽しかった!こういう噺、大好き。
真打の師匠がこんなに真面目に頑張ってるのに、なんだったんだろう、あの態度は…とまた沸々と怒りがわいてくる…。ああ、もう忘れなきゃ。イライラするために寄席に来てるわけじゃないんだから。


寿輔師匠「しりとり都々逸」
出た!THE客いじり。
この日は最前列にお子さん(小学校3年生ぐらい?)がいたので、もう彼に話しかけるかける、いじるいじる。子どもっていじられるのすごーく苦手だと思うんだけど、この子はそうでもないみたいだったからよかった。
寿輔師匠の客いじりはお家芸みたいなもんだし、客いじり苦手な私から見ても「上手だな」と思うけれど、でもやっぱりあれを見て「いやだな」と感じる人はいるだろうし、腕もないのにそういうところだけ若い子が真似するのはどうかと思う。
ってまだ引きずってるな、鯉輪さんを…。やでやで。


蝠丸師匠「宮戸川(上)」
待ってました!の蝠丸師匠。会いたかったよー。うぉーん。
末廣亭と掛け持ちらしく、「私、体力がないものですから、一日1席が精いっぱいなんです。それが今日はもう末廣亭でやってきちゃったもんですから」。
とても長い噺なので途中までしか教わってませんと言いながら「宮戸川(上)」。
この師匠の語り口を聞いているとほんとに心が静まるしほっとする。ここにきてようやく私も鯉輪ショックから立ち直れた気がする。(時間かかりすぎ!)

東京ボーイズ先生 歌謡漫談
好きで好きで。「香港の運び屋」なのにやられっぱなしの菅六郎先生が大好き。


圓輔師匠「火焔太鼓」
トリの圓輔師匠が見たくて来たんだけど、広小路亭で大爆笑した軟膏のまくらからの「火焔太鼓」ほんとに楽しかった!

「お前さんは頭がアフガニスタンなんだから」「なんだそりゃ」「頭がタリバン」には大笑い。芸協っぽいくすぐりで最高すぎる。
品があって色気があっていいなぁ、圓輔師匠。よかった。