りつこの読書と落語メモ

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桃月庵白酒 25周年記念落語会 銀座2DAYS 2日目

5/9(火)、博品館劇場で行われた「桃月庵白酒 25周年記念落語会 銀座2DAYS 2日目」に行ってきた。

・はまぐり「つる」
・白酒「突き落とし~アニマルハウス発端~」

~仲入り~
・ヘルシー松田 パントマイム
・白酒「大山詣り
 
はまぐりさん「つる」
ご隠居に「粗茶」をすすめられて飲んだ八つぁんが「なるほど、粗茶だ!」と叫ぶのがおかしい。
隠居の噂が出てましたよと目の前にしてパーパー悪口を言うのも面白かった。
 
白酒師匠「突き落とし~アニマルハウス発端~」」
開口一番「〇〇病院はクソ」と毒を吐く白酒師匠。
血痰が出たので慌てて〇〇病院に駆け込んだのだが誤診をされて、もらった薬を飲んでもちっともよくならない。
別の病院に行って検査をしてもらうと「肺炎」と診断され、それからようやく回復に向かったらしい。
 
そういえばうちの次女ちゃんも保育園時代急性肺炎にかかったことがあったんだけど、熱もそんなに出なかったから「ただの風邪」と診断され、でも一向に良くならないしぐったりしているのであれこれ調べて「肺炎じゃないか」と別の病院に行って調べてもらってわかったことがあった。
あの時は入院して点滴受けてようやくよくなったんだよなぁ…。
白酒師匠もおもしろおかしく話していたけど、相当まいっただろうなぁ…。
15周年の独演会2Days、いざとなったら休んで弟子に出てもらおうと思った、なんて言ってたけど、必死になおしたんだろうな。
というかおそらく完全な状態ではなかったんだろうけど、ちょっと弾けきれてないな、ぐらいにしか感じなかったから、すごい。
 
この日のテーマは「アニマルハウス」。
おそらくこの日来ていたお客さんは特に映画に詳しいというわけではなく、白酒師匠の独演会を見に来ていた人が多かったんだろう。
かく言う私も「アニマルハウス」見たことないし、白酒師匠があれこれ名前を出してもほとんど「???」で申し訳ない。
 
大学生の劣等生集団が優等生集団にぼこぼこにされて、あの手この手を使って最終的には勝つという話。
劣等生集団たちはとにかくもうどうしようもないんだけど、でもとんでもない不良というわけじゃなく、ただまあ下の方にいる連中。
その人たちがとことんバカをやって暴れまわるのが爽快なんだ、と白酒師匠。
 
僕も大学時代は落研なんか入って、いわゆるオールラウンドサークル(この言い方懐かしい!)と比べるとあきらかに底辺グループで、僕はいつも甚五郎と部室に寝泊まりしてくすぶってたんだけど、俺らだってテニスの一つもやろうじゃないか!とあるとき落研でテニス合宿に行ったことがあったけど、浴衣を尻っぱしょりして「こんなかな」って適当にボールを打ち合って、コートを管理しているやつに白い目で見られてこともあった。
ああいうのもスケールは違うけどやっぱり同じような精神。だからこそ「アニマルハウス」を見て爽快に感じるんでしょう。
 
落語にもそういう噺っていうのがあって…といって「突き落とし」
金のない男たちが集まって吉原に行ってどんちゃん騒ぎをしてお金を踏み倒して帰ってくる方法を画策。
兄貴分が計略を立て、それをみんなで実行する、というただひたすらにばかばかしい噺。
初めて聞いたんだけど、こういうバカバカしい噺大好き。
そしてサゲがちゃんと「アニマルハウス」につながってた!
 
ヘルシー松田先生 パントマイム
急きょ決まったゲスト。
いやもう一目見てハートを射抜かれたわー。好き好き。
完成度が高いもの、そうでもないもの(笑)、「そっち?!」という驚きと、じわーとくる感動と。
楽しかった~。また見たいなぁ。
 
白酒師匠「大山詣り
ちょっといつもの調子じゃないのかな、というのを感じた一席。
でも嘘をつくととたんに擬音が多くなる熊がおかしい。

「くまの野郎には日ごろからバカにされてなんか仕返しをしてやりたかったんだよ」
「決めたことだから頭を剃られるのは仕方ないけど、何も置いて行くことはないじゃねぇか。」
この台詞に先達さんに内緒でこっそり頭を剃って置いてけぼりにした二人の男の気持ちと、あれほどまでに怒ったくまの気持ちが出ていると思った。

集められたおかみさんたちが実にかわいらしくておかしくてぱーーっと場面が明るくなる。
こういうところが白酒師匠の強味だなぁ。ただただおかしいもの。