りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第三回マゴデシ寄席

3/17(金)、お江戸広小路亭で行われた「第三回マゴデシ寄席」に行ってきた。


・語楼「子ほめ」
・かしめ「元犬」
・吉笑「一人相撲」
・談吉「当たりの桃太郎」
・笑二「親子酒」
・こしら「夢の酒」


かしめさん「元犬」
こしら師匠の独演会で初めて仮面女子さんを見た時は「うへぇ。こんな落語をこれからもこの会に行くと聞かなきゃいけないのか」と思ったものだが(申し訳ない!)、なんか驚くほど面白くなっていてびっくり!
声の出し方も全然変わって堂々として聞きやすいし、落語っぽくなってる(笑)。
こしら師匠のお弟子さんらしく、あちこち手を加えているんだけど、それも面白い。
ほーーー。


吉笑さん「一人相撲」
マゴデシ寄席の情報を立川流のホームページの方に置かせてもらっていたんだけど、それがいきなり削除されてしまった。今別の場所でドメインをとったので1週間ぐらいでそちらに移します。

おお。さすが吉笑さん。このフットワークの軽さがすばらしい。
こういう人はおそらく同じ組織にいたり年がちょっと近かったりすると目障りに思われたりもするのだろうが、私は好きだ。
計算高いところと同時に「こうやったらもっと効率はいいんだろうけどそっちは選びたくない」という頑なさがあって、そこが好きだな。
ただただガンバレと思う。

「一人相撲」、前に見た時よりもコンパクトに、よりわかりやすくなっていた。
この理屈のこねくり回し方がいかにも吉笑さんだなと思うし好き。


談吉さん「当たりの桃太郎」
おお、談吉さんの新作を生で見るのは初めて。前にテレビで女の人が「そうね」って何度もいう新作を見た時も思ったけど…シュールだなぁ…。
談吉さんってとってもデリケートそうな感じがするけど、その一方で結構心が強いんじゃないか。そんな気がする。

誰もが知ってる昔話のパロディ。繰り返しの面白さとシュールな展開。独特。


こしら師匠「夢の酒」
次回のトークライブには呼んでもらえなかったこしら師匠。吉笑さんに「俺も出たい」と直談判したけど「いや兄さんはちょっと…」と断られた。「ちょっと」って!!て叫ぶこしら師匠がおかしい~。
「あの立川流ドメインは俺がとったんだかんね!あ、この話よりさがみはらの話のほうがいい?」。
ぶわははは。もうどんなことを言いだすかわからないから、きっと吉笑さんも呼べないんだよー。
でも案外ちゃんとしてるから大丈夫!…だと、思うよ?(南なん師匠風味)

そんなまくらから「夢の酒」。
これがもうこしらワールド全開でめちゃくちゃおかしい。
夢の話を聞きたがる奥さん。若旦那が見た夢の話を始めたとたん「雨ってどんな雨?どんなだった?どんなだった?」「…どんなって…お前何を知りたがってるんだよ」。
騒ぎを聞きつけて駆け付けた大旦那が若旦那に向かって「だからお前…メンヘラだけはやめておけって言ったじゃないか。顔とか家柄とかそんなのはどうでもいいから、メンヘラはだめ!」。

大旦那が夢の中に入っていったあとも、せっかく夢なんだから誰かを殴りたいなぁ、でも知ってる人はいやだな、こう世の中のためになってないやつがいい、って言ってると、「あーー働きたくねぇーねみぃー」と言ってる男が。こいつだ!と殴りかかると「あ、全然手ごたえがない。あーーだめなやつか。だめなのか。殴っても。そっちか」。

ああ、やっぱりこしら師匠は破壊的に面白い。すごいわ。