りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

立川流寄席

8/1(水)、日暮里サニーホールで行われた「立川流寄席」に行ってきた。

・寸志「たがや」
・談吉「青菜」
・談修「がまの油」
・談之助「熱闘!甲子園」
~お仲入り~
・らく兵「二人旅」
・雲水「茶漬間男」
・ぜん馬「死神」


寸志さん「たがや」
前座さんの次の出番できっちり「たがや」。かっこいい~。
びっくりするくらい早口でもちゃんと聞き取れるはっきりした喋り。
おそらくそんなに余裕はなかったんだろうと思うけど、そうは見せないところもすごい。
なにより「庭蟹」以外の演目が聞けてうれしかったな。


談吉さん「青菜」
わーー談吉さん「青菜」やるんだ。ちょっとびっくり。
旦那はそれほど上品な感じではないけど、お屋敷のゆったりとした感じは出てる。
「やなぎかげ」と言われて植木屋さんが「え?柳ユウレイ?」
…ぶわははは。談吉さん、そんなに柳ユウレイが好きなの?

帰ってからのおかみさんとのやりとり。
おかみさんが「なになに?やってみる!面白そう」って面白がり屋っぽくてそこが談吉さんらしくて楽しい。
ただどうしても談吉さんにはひねりを期待してしまうので、そうじゃないと、あ、そこは普通にやるんだ…ってちょっとがっかりしちゃう。白酒師匠の落語を聴くときとちょっと似てる。


談修師匠「がまの油」
今出た談吉が私の預かり弟子になりました、と談修師匠。
談吉が5分多くやったから私は5分短くしなきゃいけない。早速弟子に迷惑をかけられるとは、と言いながら「がまの油」ですもの。うれしくなっちゃう。
よくこういう口上をきっちり覚えていられるなぁ~と単純に感心して見ていたので、酔っ払ったがまの油売りが前にいる子供に聞きながら口上をやるのがすごくおかしい。
あと刀で切るところのからくりを教えてもらったの、うれしかった。
丁寧な高座。好き。


談之助師匠「熱闘!甲子園」
末廣亭で見た時は二階とも「懐かしのヒーロー」だったので、今日こそ落語が聞ける!と期待して行ったのだが、相撲の話(モンゴル出身の力士の話や八百長の話)と高校野球の話。これでもかとたたみかけてくるんだけど、なにせ全く興味がない話題なので、目がうつろに…。
寸志さんのつぶやきみてタイトルがついてる噺ということがわかったけど…次回は落語が聞きたいなぁ。


らく兵さん「二人旅」
仲入りはさんでとはいっても、あのシーンとなってしまったあとに出るのは結構キビシイ状況なのでは、とちょっとはらはらして見たいたんだけど、なんと「二人旅」。
「二人旅」って私の中ではあんまりウケない噺、というイメージなのでびっくり。

これがまた不思議に魅力のある「二人旅」で、なんだろう…二人で「〇〇とかけて」とやるところは何も変えてないし、飯屋の中でのやりとりもそれほど変えてるわけじゃないんだけど、なんか楽しい。テンポがいいのか、間がいいのか。なにより本人がとても楽しんでやってるのが伝わってきた。

不思議な魅力のある噺家さんだなぁ。
真面目でストイックそして精神力が強い、という印象。
寄席でしか見たことがないから、自分の会だとどんななんだろう。興味をそそられる。


雲水師匠「茶漬間男」
ラブホテルのまくらから「茶漬間男」。初めて聴く噺。
自分のおかみさんが二階で男と××…なのに気づかず茶漬けをすすってる旦那っていったい…。
いやぁひどい噺(笑)。でも最高におかしい。笑った笑った。
落語ばかりが続く中、上方落語が1つ入るとちょっと空気が変わってリフレッシュできる。雲水師匠、いいわー。


ぜん馬師匠「死神」
陰陽のまくらだったので、え?「小言念仏」?と思ったら、「死神」だった。
ちゃんとした「死神」なんだけど、時々ドキっとするようなギャグが入ったり、前に出た噺をひょいっと入れ込んできたりするところが、なんかこう…立川流って感じがする(私のイメージ)。
死神のセリフ「お前のせいで二軍に落とされた」には笑った。

すっきりしたかっこいい「死神」だった。満足!