りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家はん治独演会 ひとりはん治

2/15(水)、道楽亭で行われた「柳家はん治独演会 ひとりはん治」に行ってきた。

・小はだ「転失気」
・はん治「子ほめ」
・はん治「妻の旅行」
~仲入り~
・はん治「粗忽長屋

道楽亭で行われるはん治師匠の初めての会。大好きなはん治師匠を道楽亭で見られる幸せったら!
せっかくの小さい会だからいつもと違う噺を聞いてみたいと願っていたけれど、お客さんが大勢だったせいか、「子ほめ」以外は結局「いつもの」だった。
はん治師匠の「子ほめ」は小三治師匠の会で一回だけ聞いたことがあるんだけど、実はニツ目の頃はしょっちゅうやっていたらしく「子ほめの小はぜ」と呼ばれていたとご本人がまくらで。
「弟子の小はぜは私と違ってとても勉強熱心でいろんな噺を覚えているようです」とおっしゃっていたけど、ほんと小はぜさん頑張ってますよ~。

あと「妻の旅行」のまくらで話してらしたおかみさんとのエピソードが最高におかしかった。
昨年亡くなったおかみさんはほんとにいいおかみさんでした。すごく尽くしてくれた。でもすごく強かった。
妻はずっと働いていたんですが、ある時「あたしたち、妻と夫をやめて親分と子分にならない?」と言い出した。
何かと思ったらその月の収入が多かった方が「親分」で少ない方が「子分」。
そんな親分子分のエピソードがおかしくておかしくて。
もっとそういうまくらを普段の寄席でもやればいいのになぁー。

打ち上げも25名参加という大人数。
師匠とちょこっとだけど話せて幸せ。
でも寄席でいつもやっている噺を「聞いたことがないから聞きたいんですー」と師匠に向かって言ってる女子がいて思わず握りこぶし。
それはもう寄席でいやというほどやってるんじゃごらぁ。少なくとも寄席ではん治師匠の高座を10回以上見てからリクエストしろや、ごらぁ。(←何様)
悪いけど私は「妻の旅行」14回、「鯛」7回、「粗忽長屋」9回、「唐獅子牡丹」6回聞いてるんだよ!(←数えた)
せっかくの小さい会なんだからめったにやらない古典を聞きたいじゃないか。
そういう気持ちで来たファンがほとんどだったと思うんだけどな。

そういう意味で、池袋演芸場で吉窓師匠、菊丸師匠とやってた三人会は毎回ネタ卸しで貴重だった。
師匠に「もうやらないんですか」と聞いたけど、やらないみたいだった…しくしく。

とぶうぶう言いつつも、帰りに酔っぱらって師匠と写真まで撮ってもらって楽しかった。
きっと次回も行く。
…と思う。