りつこの読書と落語メモ

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ちとしゃん亭 柳家甚語楼独演会

2/13(月)、高円寺ちんとんしゃんで行われた「ちとしゃん亭 柳家甚語楼独演会」に行ってきた。
寄席で見て、もっと見てみたいなぁと思っていた甚語楼師匠の会にようやく来られた!


・ほたる「鈴が森」
・甚語楼「うどん屋」
~仲入り~
・甚語楼「幾代餅」


甚語楼師匠「うどん屋」
屋形船で落語をやった時の話。
「屋形船でもんじゃを食べながら落語を聞く」という趣向だったんだけど、狭い船内にテーブルと鉄板焼きが並びお客さんも60名ほど入ってぎゅうぎゅう。
どう見ても高座なんか作れそうにない。
どうするのかと思ったらクーラーボックスを高座にするからそこでやれと。
クーラーボックス、幅はまあ足りてるんだけど、奥行きがない。座布団置いたら手をつく場所さえないんだけどそれはそれ。柳家にはそういう場合のやり方というのがある。
でも、マイクを置く場所がない。普段なら60名ぐらいの箱であればマイクなしでいけちゃうんだけど、なにせ鉄板でもんじゃを焼いててうるさいので、マイクなしでは厳しい。
結局世話人の人がマイクを持って差し出す、という形で落語をやった。
あれはほんとに窮屈でしたが、今日も…どっこいどっこいですね。

そんなまくらから「うどん屋」。
酔っ払いがほんとに酔っ払いらしくて笑ってしまう。
なんだかんだと突っかかるくせに、謝られると困惑したり、「謝られると俺が酔って絡んでるみたいじゃない」というのがおかしい。そうだよなぁ、酔っぱらいってそうなんだよなぁ。
またこの酔っ払いが何か言われて「…えっ?!」って驚く間が絶妙ですごく面白い。

寒い中一生懸命商売をしているうどん屋との対比がいいなぁ。
そして風邪をひいてるひとが食べるうどんのおいしそうなこと。
お腹もすいていたので、何度かごくんと唾を飲みこんだ。


甚語楼師匠「幾代餅」
甚語楼師匠の「幾代餅」は鈴本でトリをとられたときに一度見たことがある。
この噺、そんなに好きじゃないんだけど、これを現代っぽくやられるともう鳥肌ぞわぞわ~なんだけど、甚語楼師匠のはどこまでも「落語」なので全然そんなことない。
あの〇〇師匠の「すいません!!嘘つきました!!でも…でも…好きだから…どうしても会いたくて…」とかいうやつはもうほんとに「ぎゃーーーー」と叫んで出ていきたいくらい無理。落語は芝居じゃないんだから、って思う。

この「落語」と「落語じゃない」の違いってどこなんだろうと時々考えていて私はずぶの素人だから全然わからないんだけど、一つはリズムかなと思っている。リズムを無視して「でも…でも…どうしても会いたくて…」とかやられると、なんかもうすごく恥ずかしいものを見ている感じになってしまう。あくまでも私の場合は、なんだけど。
甚語楼師匠の落語ってこのリズムが抜群によくて、それが私にはすごくかっこよく感じられるのかもしれない。

絶対笑わないでと言われてげらげら笑ったおかみさんが、絶対言わないでくださいよと言われたのになんのためらいもなく親方に話して、それを聞いて親方が笑いながら入ってくるところ、好きだなー。

小さい店で憧れの師匠の落語を間近で見られる幸せを堪能。楽しかった!