りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

林家きく麿新作落語塾 Vol.5

12/17(水)、ミュージックテイトで行われた「林家きく麿新作落語塾 Vol.5」に行ってきた。

・きく麿「元犬」
新作落語塾「元犬」の改作を考えよう
〜きく麿仲入り〜
・「ヨガリンピック」

「元犬」
木久扇師匠に「片岡鶴太郎は売れてなかった頃、小林旭の物まねをひたすらやっていた」と何度も言われるというきく麿師匠。しょうがないからレパートリーを増やしてみました。と言って歌いだしたのが、♪風に逆らう、俺の気持ちを、知っているのか、赤いトラクター♪
きゃーーーー。これ、昔CMで流れていた時にやたらと耳について気に入ってしょっちゅう歌っては母親に嫌がられた覚えがーー。
すごいうまいし似てるししかもよりにもよって思い入れのあるこの歌でうれしくなってしまった。

そして仕事でカフェで占いをしてもらったあとに落語を聞くという会に呼ばれたという話。
落語が終わってから話しかけてきたおじさんの話が最高。占い…占いねぇ…。
一門でお食事会をした話や、自分は犬より猫派だけど師匠のおたくで犬を飼っていて…という話から「元犬」。
ほんとに久しぶりにやったということだったんだけど、犬が妙にかわいい…。人間になってからも元犬だったという感じがにじみ出ているのはなぜだろう。楽しかった。

新作落語塾「元犬」の改作を考えよう
タイトルに「新作落語塾」とあるのだけれど、この会では今まではお客さんがいくつかお題を出して、きく麿師匠が次の会までにそのお題を使った新作を作ってきて披露をするという会だった。
今回は一席目にやった「元犬」の改作をみんなで考えて次回披露をするという趣旨。
「元」何がいいかとか人間になってから拾ってくれるのはどういう人間にするかとか何かハプニングがほしいけどどういうのがいいかとかを、お客さんと一緒に考える、ということに。
師匠が「じゃ、そこに座ってるあなた」と指してくるので、なんかドキドキ。でも優しい師匠は32回までパスしていいよと言ってくれるので、恥ずかしがり屋さんでも大丈夫。

師匠がお手本として「元イス」っていうのはどうかな、こんな感じに展開して…と話すと、おおーそれは面白そうー。
指されたお客さんが出した単語から、きく麿師匠が「お、いいね。それでこれがこうなって…」と展開させていくのがちゃんと面白くて、こんなスピードでこんなふうに次々考えていけちゃうのかーとすっかり感心してしまった。
やっぱり作る人ってすごいなー。何か作ろうと思ったとたんに頭が真っ白になる私はただただ感心。 次回の会で披露される「元イス」。楽しみだー。

「ヨガリンピック」
前回出されたお題(ヨガ、冬季オリンピック、雪だるま、お鍋)から作ってきたという新作落語
よがるわけじゃなくて、ヨガのオリンピックね。
最近太った旦那にダイエットを勧める奥さん。しかし旦那は奥さんが言うことにいちいちぐずぐずと文句をつける。なんかこのぐずぐずがすごくおかしい。
ジョギングは膝を痛める。膝を痛めるとああだこうだ…。
エアロビはだめだよ。膝を痛めてかがむだろ。そうするといやらしいと思われてああだこうだ…。
水泳はもっとだめだよ。だって…。
グズグズ言うんだけど、ぐずぐずのためのグズグズっていうのがなんかおかいしんだよなぁ。

そして夫婦で通いだすのがヨガなんだけどこれがもう…。
なんでそういうバカバカしいことを思いつくのーー。見終わってからもそれが頭に焼き付いて離れない。ばかだなー。また見たいなー。また見てゲラゲラ笑いたい。