天使のゲーム
- 作者: カルロス・ルイスサフォン
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/07/20
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1917年、バルセロナ。17歳のダビッドは、雑用係を務めていた新聞社から、短篇を書くチャンスを与えられた。1年後、独立したダビッドは、旧市街の“塔の館”に移り住み、執筆活動を続ける。ある日、謎の編集人から、1年間彼のために執筆するかわりに、高額の報酬と“望むもの”を与えるというオファーを受ける。世界的ベストセラー『風の影』に続いて“忘れられた本の墓場”が登場する第2弾。
面白かった!ハラハラドキドキのミステリーの面白さに加え、物語への愛情と信頼がたっぷりつまっていて、本好きにはたまらない。
前作の「風の影」も夢中になって読んだけれど、こちらも劣らず面白かった。
と言いながら前作の記憶が例によっておぼろげ…。どんな話だったっけ?とこのブログを見てみたら、いつものようにキャーキャー書いてあるだけでまるでなにもわからなかったという…。
記憶メモとして使いたいのであれば面倒くさがらずもっとストーリーに触れた方がいいなぁ!と思いながらやはり面倒くさくてストーリーを追う気はしないのだった。
過酷な少年時代を照らしてくれたオリバーツイスト、好きなだけ本を読ませてくれた本屋の主人、そして何よりも物語ることで切り開いてきた主人公の人生。現実が物語に飲みこれまれるような展開に圧倒され魅了された。
ジョナサンキャロルを思わせるような後半がとても好みだった。
四部作だということなので次回作も楽しみ!