りつこの読書と落語メモ

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『世界は文学でできている』刊行記念 沼野充義さん×野崎歓さん トークイベント--リブロ池袋

初めてトークイベントというものに行ってきたのである。

文学部を出たものの、仕事は全く文学とは程遠い世界で、本は好きで読むけれど学問的な興味をもって読んでいるわけではないので、トークショーや講演会などは「あっしにはかかわりのねぇことでござんす」とずっと思っていた。
でも一人で家にこもって本を読んでいるだけじゃなく、何かちょっと違うものに触れてみたい!という気持ちが最近むくむくと沸いてきていて、「いいじゃないか、場違いでも」「わからなくたっていいじゃないか」と思い至ったのである。
ええ、ある意味開き直り。

今回のトークイベント、もしかして私の好きな読書系ブログを書かれている方も来ているかも?行ってみて「もしや?」と思ったら、話しかけてみちゃう?なんてことも思っていたんだけど。
慣れ親しんだ池袋西武だというのに、まぁイベント会場にたどり着けない…。

まずコミュニティカレッジっていうところにどうやって行ったらいいかわからなくてうろうろ。
で、「このエレベータだね!!」と乗って行ってみたら、着いたのはスポーツ用品売り場。
うげっと思い、お兄さんに尋ねてみれば、今乗ってきたエレベータで地下へ降りろといわれる。え、ええと。また振り出しに戻る。
その後リブロをさんざんうろうろし、ようやくコミュニティカレッジに行くエレベータを見つけ、総合受付に行って、「世界は文学でできているイベントはどこでやってますか?」と聞いてみれば、受付の人が「????」「せかいは?は?」という反応。
ひぃーーー、あなたわからないのーーー?総合受付なのにーー?
で、またエレベータでリブロに戻り、案内の人に聞いてみれば、今行った場所であってるじゃないの。ひぃーー、もうどういうことーーー?
で、またエレベータ。でもこれがなっかなか来ない。しかも駐車場がある階を通るから、いちいち人が乗ってきて降りていく。
おんどりゃー5階から6階行くなら階段使えや、ごらぁ!

どうにか会場に着いたのが開始5分後。ぜいぜい…。
あらかじめ本を買って席について会話に耳をすませて声をかける(あるいはかけられる?)なんていう芸当はできるはずもなく。
すでに席は前の方の1,2席しか空いてなかったので、ぜいぜい言いながら2列目に座った。と思ったらもうすぐに始まってしまった。ひぃー。

いやぁ、でもね。ほんとにこれが楽しかった!
これからはこういうイベントに参加するのだ、という気持ちでノートを用意して行ったんだけど、なんか20年ぶりに大学の授業を受けている気分。しかもテーマが自分の大好きな「外国文学の愉しみ」や「翻訳と文学」について。
素晴らしすぎる。どんぴしゃすぎる。
もちろん全てを理解することなんかはできなくて、聞き取れなかったり、「ほえ?」と意識が遠のいたりしながらだったんだけど。
でも自分が今まで「感覚」だけで、「こういうこと?」「なんかこういう感じ?」ともやもや思っていたところを、ちゃんと道が分かっている人に灯りを照らしてもらったような…そんな感じ。
自分の中で「ああっ!」ってツボにはまる言葉が幾つもあって、これがロックコンサートならこぶしを振り上げて「うぉーー!」って叫ぶところなんだけど!って思った。

とても知的なのにとても無防備に自然体な沼野先生と、憧れの素敵文学青年がそのままそこに現れたような野崎先生。
お互いを尊重しながらも、語りだすともう止まらないという感じがたまらなくて、もっと語って!もっともっと!と顔がにやけてしまった。
あーーあたし学生時代もっともっと頑張って勉強して、こういう先生がいる世界に一歩でも足を踏み入れたかったなぁ!なんて、できもしないことを思ってみたりして。

とにかくとても刺激的で楽しいひとときだった。
今まで、こういうイベントってどうやって探していいのかわからなかったんだけど、出版社のメルマガに登録したりすると、お知らせを送ってもらえるんだって。
早速登録してまた次回があったら行ってみようと思う。