りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

スターバト・マーテル

スターバト・マーテル

スターバト・マーテル

★★

18世紀ヴェネツィア赤ちゃんポストに置き去りにされたチェチリアは、卓越した音楽的才能の持ち主だった。新任の音楽教師アントニオは彼女の優れた才能をすぐに見抜くが、同時に激しい嫉妬にかられる―謎の多いヴィヴァルディの生涯の一時期を、養育院で孤独に暮らす少女の目から描き、イタリア最高の文学賞、ストレーガ賞受賞作。

ジュンク堂の新刊紹介を見て読んだ作品。「ヴィヴァルディの生涯の一時期を、養育院で孤独に暮らす少女の目から描いた」とあったので、これは絶対面白いだろう!と思ったのだが…。

ほとんど自由のない養育院での息苦しい毎日の中で、夜中にこっそり部屋を抜け出して手紙を書くチェチリア。語りかける相手は、自分を捨てていった母と少女の死のイメージである蛇の頭。
音楽を聴くように、その静けさと激しさと息苦しさを楽しめばいいのだろうが…私にはちょっと無理だった…。
独白中心の小説はどうも苦手だ。

このタイトルとは相性が悪いのかも…。前も同じタイトルでごにょごにょ…。