りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ワーカーズ・ダイジェスト

ワーカーズ・ダイジェスト

ワーカーズ・ダイジェスト

★★★★

32歳は、欲望も希望も薄れていく年だった。けれど、きっと悪いことばかりじゃない。重信:東京の建設会社に勤める。奈加子:大阪のデザイン事務所に勤め、副業でライターの仕事をこなす。偶然出会った2人は、年齢も、苗字も、誕生日まで同じ。肉体的にも精神的にもさまざまな災難がふりかかる32歳の1年間、ふたりは別々に、けれどどこかで繋がりを感じながら生きていく―。頑張るあなたに贈る、遠距離“共感”物語。

職場で自分にだけ辛く当たりだした女性。理不尽なクレーマー
いろんなことがもうどうでも良くなりながらも、会社だけは毎日ちゃんと行って遅くまで残業して帰ってからも仕事のことが頭を離れなくて、それでも仕事が生き甲斐ってわけでもなくて。
こういう職場の中で自分が埋没していく感じ。
だけどふとしたことで元気になったり浮上していく感じ。

すごくリアルででも少しだけ前向きになれる。
いかにも津村さんらしい作品。良かった。