りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

東京日記3 ナマズの幸運。

東京日記3 ナマズの幸運。

東京日記3 ナマズの幸運。

★★★★

おおむね楽しい、ちょっぴりさみしい。カラダ半分、ずれている――。カワカミ・ワールドが詰まった、日記シリーズ最新作。2008~2010年までの3年分を収録。「WEB平凡」の人気連載を単行本化。

これは素敵だー。装丁も素敵だし、本文に重なるイラストが素敵だし、読んでいるとにやにやと笑いがこぼれて、ほかほかと楽しい気持ちになれる。
そして川上さんの日常はやっぱりしっかり川上ワールド。

言葉へのこだわり方がさすが作家!だけど嫌味に感じられるギリギリ手前でやめる。
不思議ワールドと普通の日常のまじわり具合も絶妙。少しでも不思議が過ぎると「ふーん…」って引くし、日常が過ぎると「同じなのね」と安心されちゃう。

乱入した忘年会で、次回作の題名を「〇〇〇〇」にする!と力説したことを、次の日はっきりと思い出し、きゃー!と叫ぶ話が好き。好きすぎる。
知らなかったけど、これシリーズ物だったんだ。1,2も読もう。大事に読もう。