りつこの読書と落語メモ

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ラピスラズリ

ラピスラズリ

ラピスラズリ

★★★★

銅版、閑日、竈の秋、トビアス、青金石のイメージが綴る、人形と冬眠者と聖フランチェスコの物語。「山尾悠子作品集成」から3年、不世出の幻想小説が再び世に問う書き下ろし連作長篇集。

山尾悠子という名前を知ったのは「記憶の書」の翻訳で。その日本語がとても美しく文体が印象的だったのと、amazonくんがとにかくしきりにオススメしてくるので、読んでみた。

1/4ぐらい読んだところで、物語がちっとも頭に入ってこないことに気がつく。あれ?ええと…なんだっけ?んんん?それはいったい??
読み方が浅かったのかもしらん、細切れに読んだのがいけなかったのかもしらん、と思ってもう一度最初から読み直してみる。…うーーーん…。やっぱり頭に入ってこない。

この深遠な雰囲気や美しい文章や驚きに満ちた物語には心引かれるものがある。読んでいると、「これはすごい作品だぞー」「すごい作家だぞー」という心の声が強迫観念のごとく胸に迫ってくる。でもでも…どうにも文章や物語が頭にしっくり入ってこないのだ…。私の理解を超えている…。

完敗です…。

****

不思議なことに読み終わった時は「わ、わからなかった…」という敗北感でいっぱいだったんだけど、1日たってみたら情景や印象的なシーンが目に焼きついて、「ああ…いいものを読んだなぁ」という気持ちになっていた。理解はできていなかったけど、味わうことはできたのかもしれないなぁ。そんな想い。
不思議な小説だったなぁ…。私はどちらかというと短気集中読みをするタイプで、がーっと集中して読んでがーっとわかってがーっと忘れる…。でもこの本は時々手にとってぱらぱらと読むのに適した本なのかもしれない。とにかく装丁が素晴らしかったので、手元に置いておきたい感じ。