りつこの読書と落語メモ

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たらいまわし本のTB企画第37回「犬にかまけて」


たらいまわし本のトラックバック企画、略してたら本

今回も参加させていただきます。そして次回のたら本主催者はなななんと私だー!!ざれこさんからご指名いただき、「えええ?私なんかがいいんですか?」と言いながら、すでにその時点で「どういう企画にしようか」「あれがいいか」「これがいいか」「こういう企画はもうすでにあるのか」とやる気満々だったという…。ほほほ。誰もTBしてくれないと寂しいから是非みなさんその節はよろしゅう…。

で、今回のテーマは、「本を読む女。改訂版」のざれこさんより「犬にかまけて」。

さて、長くなりましたが、第37回の今回のお題はずばり「犬」。

町田康は猫にかまけておりますが、私は犬にかまけております。
産まれた時から犬が家にいて当然の生活送ってました。犬は私の人生になくてはならない存在。
今も「ホワイト家族」のお父さんにそっくりな犬がいます。かわいいのだ。

そんな犬派の私、「たら本」過去のお題に「猫」がいるのに「犬」がいない。
どういうことやねん。ということで単純明快ながらお題にさせてもらうことにしちゃいました。
主役、名脇役問わず、ステキな犬たち、そして犬とともに生活していく人達が描かれた作品、
私自身がとっても読みたいと思っています。是非いろいろ教えて下さい。

昔から犬が死んじゃったりする映画とか本とかでは人が死んじゃうより号泣してしまう人間で、
そういうのは実は鬼門だったりしますが、でもそれでもかまいません。
いろんな犬たち、お待ちしています。

犬か。犬が出てくる物語。犬、犬、犬ねぇ…。フランダースの犬?パトラッシュ…?いやいやいや。今まで読んできた本の中であるはずだ。犬が効いている物語が。

で、まずはこれ。

冬の犬 (新潮クレスト・ブックス)

冬の犬 (新潮クレスト・ブックス)

アリステア・マクラウドの「冬の犬」。これはほんとにいい小説だよ。すばらしいよ。アリステア・マクラウドは本当にすばらしい。
これはカナダ東端の厳寒の島ケープ・ブレトンに暮らす人々の人生を描いた短編集。表題作の「冬の犬」は、役に立たないでぶ犬と少年の苦い秘密を描いているんだけど、目を疑うような過酷な出来事が抑制された文章でさらっと書いてあって、余計に胸に突き刺さるのだ。

それから比較的最近読んだ中ではこれ。

エブリシング・イズ・イルミネイテッド

エブリシング・イズ・イルミネイテッド

ここに出てくるのはやたらと吼えまくる盲導犬のサミー・デイヴィス・ジュニア・ジュニア。主軸はシリアスなつらい物語なのだが、このだめ犬サミー・デイヴィス・ジュニア・ジュニアをめぐるやりとりがとっても楽しい。
「どういう小説だったっけ?」と思い出そうとした時、ぎゅうぎゅうになって座った車で、なぜかこのおバカな犬が同乗した主人公に発情しているシーンが思い出されて、ちょっと笑ってしまった。


あとこれ。

頼むから静かにしてくれ〈2〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)

頼むから静かにしてくれ〈2〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)

この中に「ジェリーとモリーとサム」という短編が入っているのだが、これは物事がなんだかこんがらがってきてうまくいかないと感じている男が、妹に押し付けられた子犬をこっそり捨てるという話。
厄介者の子犬を家族に内緒で捨ててとりあえずそこから始めようと主人公は考えて行動に移すのだが、その後で深く後悔し、どうにかして犬を取り戻さなければ…そうじゃなければもう取り返しがつかない!と思い、捨てた場所をさまよって犬を探すのだが…。

子どもの頃から今までで飼ったことのある動物といえば、金魚とどじょうと沢蟹ぐらい。そんな私は動物が苦手だ。特に犬は嫌いではないけれど、それよりまず怖い。吼えるのが怖いし噛み付かれるかもしれないと思うと迂闊に近づけない。でもそんな自分に罪悪感も感じている。
だから私が思い出す小説に出てくる犬というのは、厄介と感じてしまって衝動的に捨ててしまったり、「役に立たないから」と処分されてしまったりするのかもしれないなぁ…。