りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

IMAホール落語会 三三・馬石二人会

9/27(土)、光が丘IMAホールで行われた「IMAホール落語会 三三・馬石二人会」に行ってきた。

・花どん「元犬」
・三三「転宅」
・馬石「火焔太鼓
〜仲入〜
・馬石「安兵衛狐」
・三三「鹿政談」

三三師匠「転宅」
前の日に小三治師匠の「転宅」を見たばかりだったので、ちょっとカンドー。
三三師匠の「転宅」は、泥棒の可愛らしさはあまりなくて、それよりもお菊さんの色っぽさが際立っている。同じ「転宅」でも師弟で全然違うのが面白いなぁ。

馬石師匠「火焔太鼓
今回とてもいい席だったのでこんなに近くで馬石師匠を見たのは初めて。なんかまくらからして面白い。やだ、馬石師匠ってこんなにかわいいんだ。なに?このかわいさは?
この会場は初めてで駅から直結なので建物にはすぐに入れたんですけど、ホールにたどり着くのに結構ぐるぐる回っちゃいまして。開場の時間近くに入ったものでエレベータを待ってるところでこの落語会に来るお客様と会ってしまって、微妙な感じに笑顔を向けられて、困っちゃいました、と。そういう時にいい感じに笑顔でこたえられればいいんでしょうけど、そういうのがあんまり上手じゃなくてつい困った顔になっちゃう。そうしたら以前「お前は芸人だろう!」と怒られたんです。だからちゃんと笑顔にならなきゃと思うんですけど、これがなかなか難しい。そんなに売れてないですから。中途半端だからいけないんです。

そんなまくらから「火焔太鼓」。おお、これも二日続いた。
いやこの馬石師匠の「火焔太鼓」がめちゃくちゃ面白い。おかみさんが恐妻というよりはしっかりもので甚兵衛さんを心配しているというのがいかにも馬石師匠らしくて可愛い。
そして甚兵衛さんのかわいらしさがもうもう…!キョトンとして「え?そうなの?」と困っているのが、ちょっと挙動不審気味でもうおかしいおかしい。笑いだしたら止まらなくなって申し訳ないほど笑ってしまった。
なんてチャーミングな「火焔太鼓」なんだ。こりゃたまらん!

馬石師匠「安兵衛狐」
馬石師匠といえば「安兵衛狐」なんだよなー。というくらいテッパン。
幽霊と狐のおかみさんの可愛らしさが尋常じゃない。

三三師匠「鹿政談」
笑いどころの少ない噺を丁寧に。
こじつけっぽいお裁きだよなぁとずっと思っていたんだけど、そうか、鹿の餌代がお上からたくさん出ているのに、お腹を空かせた鹿が店先のきらず(おから)を食べたというところがミソだったのだな、と今回聴いていて納得した。なるほどー。
すごくいい組み合わせで大満足の会だった。