タマネギのひみつ。
- 作者: 黒柳徹子,糸井重里
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2013/03/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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大人気サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で最も面白かった対談に選ばれた、黒柳徹子さんと糸井重里さんの豪華組み合わせによる珠玉の対談が完全書籍化!
いつもは「聞く」立場にある黒柳さんが「聞かれる」側となって、日常の些細な発見から、大物芸能人のエピソードまで紹介。
ほぼ日で読んで大好きだったインタビューが、こうしてまとめて読めてうれしい。
黒柳徹子さんがこんなにユニークでこんなにスケールの大きな人だとは、これを読むまで知らなかった。
骨密度の話からサーカス、水中ヨガ、は森繁久彌さん、パンダ。 次から次へと繰り広げられる話のおかしいこと!
(カンボジアのホテルで大転倒をしてあごを打ち付けた話から)
黒柳:床のタイルのところでほんっっっとに、あごが「ガーン」っていったんですよ。
糸井:はははははは、あの(涙)、笑っては失礼なんですけど、すごいことになっちゃったんですね。
黒柳:そうよ、しかも、朝早くにね。ほんとにね、「ああー、やっちゃったぁー」っていうのは、こういうときに言うんだなぁ、と思って、「やっちゃったぁー」って、わたしは言ったんです。
糸井:痛みはすごかったんですか?
黒柳:痛いというよりも、もう完全に折れたか何かしたと思ったんです。だって全体重があごにかかったんですからね。このあごですよ?「ガーン」「ア・ア・ア・ア・ア…」となって。
(中略)
黒柳:「やっだなぁ」と思って、ゆっくり、半分起き上がりながらあごを触ったら、折れてなかったの!「んまぁ、よかったぁ」と思いました。
(中略)
黒柳:でもね、その時に思いました。「ああ、わたし、骨密度120%って言われたんだな。」って。これ、普通の人だったら折れてますね。
話をしていると次々あれこれ思い出して話がどんどんとっ散らかっていくのを、糸井さんは止めたりしないでどんどんその話の激流に身を任せていく。
この自由な雰囲気だからこそこんなに面白いエピソードが次から次へと繰り広げられたのだろうなぁ。
親のない子のために衣装を売ったお金で家を作ったりユニセフ大使としてアフリカに行ったりすることも生活の一部として楽しんでいて、好奇心に満ちたキラキラの目でこなす徹子さん。
以前読んだ杏ちゃんのエッセイに徹子さんと海外ロケに行った時の話が載っていたのだが、まさにこのまんまの人なんだなぁと感動。
「徹子の部屋芸人」についても語っていて、これがまた実にすばらしい。
徹子:お笑い芸人の方に「これで面白いだろう」と言われても、面白くなきゃ笑わなくてもいいだろうと思って。
今のテレビによくある「お約束の笑い」とか「お約束」を守る気なんかこれっぽちもない。だって私昔からそうやってきてるんだもん、とけろっとしている徹子さん。
好きなことしかしなければ長生きができると言われてそれを忠実に守っている徹子さん。
本当に素敵。