りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

これから真打に昇進する柳家わさびのパーティがわりの規模大きめの落語会

9/6(金)、日本橋教育会館一ツ橋ホールで行われた「これから真打に昇進する柳家わさびのパーティがわりの規模大きめの落語会」に行ってきた。

・わさび ご挨拶
ファンキー末吉 一番太鼓
・わさび 100コマわさび
・一之輔「鈴ヶ森」
小満ん「目黒のさんま」
・対談 高田文夫松村邦洋、わさび
~仲入り~
・口上(一之輔、ファンキー末吉、わさび、さん生、小満ん)
・さん生「親子酒」
・わさび「臨死の常連」

 

ファンキー末吉さん 一番太鼓
舞台にドラムセットが置いてあったので何事か?と思ったら、爆風スランプのドラマー・ファンキー末吉さんが一番太鼓をたたくのであった!
袴姿のファンキーさんが硬い表情で一番太鼓を叩くという…相当シュールな図。ぶわはははは!最高!

 

わさびさん 100コマわさび
わさびさんの生い立ちから落語家になって真打昇進を迎える現在までを100コマで紹介。
いまだに少年のようなわさびさん。とてもかわいがられて育ったことがわかる。
あれ、また見たいな、どこかで。

 

一之輔師匠「鈴ヶ森」
明日が沖縄で落語会、前乗りしてたっぷり遊ぼうと楽しみにしていたのに!と一之輔師匠。
「なんだよ、おれが前座かよ」と言いながら、「鈴ヶ森」。テッパンで客席をぐわっと温めたのはさすが。
しかしこの噺、全然面白くないのに一之輔師匠だと笑っちゃうから不思議だ。

 

小満ん師匠「目黒のさんま」
そうか。小満ん師匠が大師匠なのだ!ということはこれからもお披露目で口上に上がる小満ん師匠を見られちゃったりするのか。ぬおお。

今年初の目黒のさんまが小満ん師匠という幸せよ。洒落っ気たっぷりでとても楽しかった。

 

対談 高田文夫さん、松村邦洋さん、わさびさん
高田文夫さんとは大学の落研の先輩ということでお付き合いがあるのか。
スピードと毒気に終始たじたじのわさびさん。
あれこれ毒を吐きながらもわさびさんのことを紹介して応援している?高田さんだった。
「俺が連れてきたゲスト…ビートたけし」と紹介されて出てきた松村邦洋さん。物まねをいろいろ披露。わさびさんのことは全然知らないみたいだった(笑)。

 

口上(一之輔師匠、ファンキー末吉さん、わさびさん、さん生師匠、小満ん師匠)
まだ披露興行が始まってないからまだ真打じゃないんだ、とわさびさんのことを紹介する一之輔師匠。
初めて口上に上がってめちゃくちゃ緊張しているファンキーさん。
小満ん師匠の口上は小満ん師匠らしく洒脱で軽くて素敵~。
さん生師匠は弟子が真打になる喜びに溢れていて見ていてじーんとした。

 

わさびさん「臨死の常連」
なんと新作。しかもしょっちゅう臨死してしまう男が主人公の話。
おめでたい席で臨死?(笑)

驚いたりショックを受けると臨死状態に陥り地獄の入り口に着いてしまう吉田さん。もうすっかり地獄の連中とも顔見知りで、閻魔様とも軽口を叩ける仲。
そこで閻魔様にポイントを貯めると願い事がかなう、さらに人の命を助けるとポイントがぐっと稼げる、と聞いてがぜんやる気をだした吉田さん。
自分と同じように臨死状態に陥った人を一生懸命励まして、この世に戻すということをやり始めた。
あと10ポイントで閻魔様に言われたポイントに達するという時に…。

臨死って?と驚いたけれど、これが実はとてもおめでたい噺で…こういう席でこの噺を選んだというところにわさびさんの強い決意を感じた。
特別な会を見にいけてとてもよかった。満足。