りつこの読書と落語メモ

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ここから世界が始まる: トルーマン・カポーティ初期短篇集

 

ここから世界が始まる: トルーマン・カポーティ初期短篇集
 

 ★★★★

いずれ満開に咲こうとしている恐るべき才能の原点。「早熟の天才」は、デビュー前の若書きも凄かった! グレニッチ高校時代から二十代初めまでの、ニューヨークの公共図書館が所蔵する未発表作品14篇を厳選。ホームレス、老女、淋しい子ども――社会の外縁に住まう者に共感し、明晰な文章に磨きをかけていく。若き作家の輝けるヴォイスに触れる貴重な短篇集。解説・村上春樹。 

カポーティ10代から20代の頃の習作集ということで、全体的に物足りない?という感じも否めないが、原石を見せてもらった感の方が強くて、こういう作品を出版してもらえるのはファンにはありがたい。

こんな風に物語が次々湧き出てきて書かずにはいられない人だったのだなぁと感じたし、唐突に終わったように感じた作品が後になって絵が浮かんできたり記憶に残っていたりして、やはりすごい物語力だな、と思う。

村上春樹による解説も両方のファン心をくすぐる内容で素敵だった。