りつこの読書と落語メモ

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勝手にふるえてろ

 

勝手にふるえてろ (文春文庫)

勝手にふるえてろ (文春文庫)

 

(「BOOK」データベースより)
恋愛しないとだめですか?賞味期限切れの片思いと好きでもない現実の彼氏。どっちも欲しい、どっちも欲しくない。迷いながら、ぶつかりながら、不器用に進んでいく。片思い以外経験ナシの26歳女子が、時に悩み時に暴走しつつ「現実の扉を開けてゆくキュートで奇妙な恋愛小説。

江藤良香、26歳、OL。中学時代の同級生への片思い以外恋愛経験ナシ。おたく期が長かったせいで現実世界にうまく順応できない不器用な彼女だったが、熱烈に愛してくる彼が出現! 理想と現実、ふたつの恋のはざまで右往左往、揺れ動くヨシカ。時に悩み、時に暴走しながらやがて現実の扉を開けてゆく。遅咲きの主人公はコミカルながら切なく、そして愛おしい。妄想力爆発のキュートな恋愛小説が待望の文庫化。

★★★★★

読んでいて何回か声に出して笑ってしまった。

自分が好きな人と自分のことを好きだと言ってきた人。
イチのこと、好きだと思っているけど自分は本当に彼のことがわかっているのか?本当に好きなのか?
二は私のことを好きだと言うけど本当に私のことをわかってくれているのか?
同じ部の同期、友だちと思っていたけど本当に友だちなのか?そもそも友だちってなに?

読んでいると主人公と自分が同化してきて痛い痛い。
でもなんかいいね、この主人公のヨシカ。
ちゃんと自分のことを客観的に見えてるし、自分のことを笑う隙間ができ始めてる。笑う門には福が来る、と思う、多分。

二作目に収められた「仲良くしようか」は物語という形を成す前の物語の欠片を集めてきたような作品で、何がどうしたというのは理解しにくいのだが、作家として生きていくための覚悟を持つに至るまでの葛藤を見せられたような、そんな感じがした。

面白かった~。
勝手にふるえてろ」、映画も見てみたい。