りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

新訳 思い出のマーニー

 

新訳 思い出のマーニー (角川文庫)

新訳 思い出のマーニー (角川文庫)

 

 ★★★★★

家族を亡くしたアンナは、やさしいプレストン夫妻のもとで暮らしている。ところがすべてに無気力で友だちもできない。心配したミセス・プレストンの計らいで、アンナはひと夏を海辺の田舎町で暮らすことに。そこでアンナはマーニーというとても不思議な女の子に出会う。アンナを大きく変える、奇跡の物語の始まりだった。愛と友情と少女の成長を描く感動の名作が、越前敏弥・ないとうふみこによる、読みやすい新訳で登場!

幼い頃に両親と祖母を亡くし心を閉ざした少女アンナが、養父母と暮らすロンドンを離れ海辺の田舎町でひと夏を過ごす。優しい養父母にも心を許せず友だちも作れない、自分だけみんなの「外」にいると感じているアンナが、海辺に建つ古い屋敷を目にした時不思議な懐かしさを覚える。そこでできた秘密の友だち。
幻と現実が交錯し過去と現在が重なったとき、アンナがようやく一歩を踏み出す。

自分が心を開かなければ誰の心にも触れることはできない。だけどたった一人の友だちが世界への扉を開けてくれる。

古典的だけどとても素敵な物語だった。ジブリの映画も見てみたい。