りつこの読書と落語メモ

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七月に流れる花

 

七月に流れる花 (ミステリーランド)

七月に流れる花 (ミステリーランド)

 

 ★★★★

坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。  

 久し振りに読んだ恩田陸作品は実に恩田陸らしい作品で嬉しくなる。

酒井駒子のイラストも物語にぴったり合っていて、懐かしさとじわじわとした恐ろしさと少女らしさがにじみ出る。

みどりおとこの不気味さと林間学校の静けさが不思議と懐かしく、自分もその屋敷に行ったことがあるような錯覚に。

どういうシリーズなのか知らずに読んだけれど、面白かった。