りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家小三治一門会 きゅりあん大ホール

2/28(火)、きゅりあん大ホールで行われた「柳家小三治一門会」に行ってきた。

・小はぜ「狸鯉」
・はん治「粗忽長屋
~仲入り~
・そのじ 寄囃子
 
小はぜさん「狸鯉」
狸がかわいい。
そして鯉になった狸を置いていくときに心配そうに「なんか…悪かったなぁ」と言うのが大好き。
どんどん表情が豊かになってきているのを感じる。いいなぁ。
 
はん治師匠「粗忽長屋
面倒を見ているおじさんの「おいおい」という言い方がいいなぁ。はん治師匠の「粗忽長屋」大好きだ。
 
小三治師匠「厩火事
前方で出たそのじさんのことを手放しで褒める小三治師匠。ほんと小三治師匠はそのじさんが好きだよねー。でも品が良くて歌が良くて三味線がうまくてほどがよくてトークは意外にも辛口で。ほんとに素敵だもんな、そのじさん。小三治師匠がメロメロになるのも無理はないな。
そしてそのじさんがご懐妊とな。「私の子じゃありませんよ」って…。ふふ。
 
そして今日はこれを言わなければいけません、と船村徹について。
以前も熱く語ってらしたけど、確かにあの時師匠がおっしゃっていたように船村徹さんはほどなく亡くなってしまった。亡くなる前に文化勲章をもらえてほんとによかった。
あの歌もこの歌もと口ずさむんだけど、これがほんとにいい。渋くてでも色気があって。うっとり。
そのたびに拍手する人がいて、拍手もいいけど静かに聞いていたい気分。
 
今日はだめだ、今日見に来た人ははずれだ、だのなんだかんだ言いながら「厩火事」。
お茶を飲みながら噺をする小三治師匠とおさきさんの話を聞いている大家さんが重なる。
確かに小三治大家さんなら「あたしゃあいつは嫌いだ。肩を持つ気になれない」と言いそうだ(笑)。
なんだかんだ言いながらやっぱり亭主に惚れているおさきさんがかわいらしい。
そして亭主も確かにつかみどころがないけれどかっこよくて、こんな男に「一緒におまんま食いたいじゃねぇか」とか言われたら、くらっときそうだ。

長いまくらに「厩火事」を聞けて満足。なにより小三治師匠がお元気そうで楽しそうで見ていてうれしかった。