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りつこの読書と落語メモ

はてなダイアリーからブログに移行しました。

鈴本演芸場2月下席昼の部

落語 柳家さん助 春風亭一之輔 柳家小満ん
2/27(月)鈴本演芸場2月下席昼の部に行ってきた。
 
・あんこ「道具屋」
・ろべえ「初天神
・ストレート松浦 ジャグリング
・文蔵「手紙無筆」
・一九「親子酒」
ロケット団 漫才
・菊之丞「町内の若い衆」
・はん治「妻の旅行」
・のだゆき 音楽パフォーマンス
・一之輔「寺小屋権助」
~仲入り~
・ニックス 漫才
・圓太郎「野ざらし」
・小満ん「長屋の花見
・二楽 紙切り
・さん助「藪入り」
 
一之輔師匠「寺小屋権助」
子どもの通っている小学校に落語をやりに行ったりすることがある。先生から「子供たちに落語を聞かせてやりたい。でもうちは公立ですから…」とノーギャラをにおわされる。えええ?と思っても、子どもを人質にとられているから無下にも断れない。
行ってみると自分の子どもだけすごいおっかない顔をしてにらんでる。「ちゃんとやれよ」「みんなを笑わせろよ」とプレッシャーをかけてきている逆参観日状態。
落語の最中も自分の子だけくすりとも笑わない。家に帰ると「本気出せよ!」と怒られる。…本気出したよ!わはははは。
 
そんなまくらから「寺小屋権助」
初めて聴く噺。
飯炊きの権助が店の坊ちゃんと一緒に寺小屋に通う。
なんでもソツなくできる坊ちゃんと違って、権助はマイペースで傍若無人一之輔師匠の権助は堂々としていてバイオレンスでかわいそうげがなくて楽しい。まるで動じない権助がおかしくて笑った~。
 
小満ん師匠「長屋の花見
上野はもう桜が咲き始めました。とはいえソメイヨシノはまだで、寒桜。おっちょこちょいの桜なんですね。
そんなまくらから「長屋の花見」。
大家さんの酔狂に渋々付き合う長屋の連中が楽しい。むしろを担いで「夜逃げだ夜逃げだ」。
「景気のいい話をしろ」と言われて「おばさんから遺産をもらいました。太田胃散」とか、ふわふわ楽しくて気持ちがいい。
やっぱり最強だなぁー。小満ん師匠がひざ前って。
 
さん助師匠「藪入り」
藪入りの前の日、眠れないくまさんが亀が帰ってきたらあれを食わせてやろう、これを食わせてやろう、あそこに連れて行こう、そこまで行けばもっと足を伸ばして…と止まらないのがかわいい。
そしてそのたびに「おっかあ。今何時になった?」
ようやく4時の声をきいて表に飛び出して掃除を始めるんだけど、それを見つけた近所の人が声をかけると、箒を動かしながら口をとんがらしてひねくれた返事。これがなんかもうレレレのおじさんみたいで大笑い。
ようやく亀ちゃんが帰ってくると、親方を迎えるような大仰な口調になるのもおかしい。
 
亀ちゃんから手紙のことを言われると、あれが自分にとってはなによりの薬だった。今も具合が悪くなるとあれを取り出して読んでる。自分は字が読めないけど、あれだけは読めるんだ、と言うのがじーんとくる。
亀がお湯に行ってる間にガマ口をあけた女房がお金を見つけると、最初は「あのきらきらした目を見ればそんなことはするはずないのがわかる」といってたくまさんも「そういや目つきが悪かった」と言い出す。
話も聞かずにぶん殴って、亀から訳を聞くとすぐに反省するのも、からっとしたくまさんらしくていいなぁ。

さん助師匠は時々「うちにはご子息がおりまして」とまくらで言ったりするけれど、こういう噺を聞くと、ああ、やっぱり男の子のお父さんなんだなぁという感じがして、とてもよかった。