りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場2月下席昼の部

2/26(日)、鈴本演芸場2月下席昼の部に行ってきた。
本当は金も土も行くつもりだったのに、まさかの風邪でぶっ倒れ。いやぁまいった。
今日はどうしよう大丈夫だろうかと思いながらも、えいや!で出かけたのだが、寄席でゲラゲラ笑っていたら、からだに残っていただるさが吹っ飛んで行った。わーい!


・かな文「たらちね」
・ろべえ「旅行日記」
・翁家社中 太神楽
・文蔵「寄合酒」
・小満ん「馬のす」
ロケット団 漫才
・菊志ん「宮戸川(上)」
・小ゑん「ミステリーな午後」
・のだゆき 音楽パフォーマンス
・一之輔「天狗裁き
~仲入り~
・にゃん子・金魚 漫才
・圓太郎「真田小僧
・はん治「妻の旅行」
・二楽 紙切り
・さん助「崇徳院


ろべえさん「旅行日記」
おもしろい!
陰気なところがちょっと苦手だったろべえさん。真打昇進前に吹っ切れたか!すごく楽しかった。「なじみの宿」に来たつもりの男のやられ加減が素敵。


文蔵師匠「寄合酒」
兄貴分が「なんですって?」って言ったのがツボ。こういう噺の「兄貴」が本人とかぶるから楽しさが倍増。
与太郎の味噌には会場中が固唾をのんで見守っていて最高だった。


小満ん師匠「馬のす」
ヒートアップした客席をすっとさます。でも決して冷やすっていうわけじゃなくて、もう少しこう…噺をきいてくすっと笑う落ち着いた雰囲気に変えるっていうか。だから小満ん師匠がひざ前ってすごくやりやすいんじゃないだろうか、と素人了見で思ったり。
今日は出番が入れ替えになっていて、この位置。

いつものマンホールや美術館の小噺で会場がどっと沸く。
そこからの「馬のす」。
馬の尻尾を抜いてるところを見た友だちの反応が、確かにすごく意味深なんだな。ちょっと体を斜めに引いて「え?抜いたの?」って。
家に上がって酒を出してもらうと馬の尻尾の話はそっちのけで床屋の小噺。もうこれが好きで好きで。銀座の床屋だったんだね、じつは。そこをたっぷりやって、酒をぐいっと飲んで枝豆を全部やっつけて。
最初から最後まで楽しかったー。


菊志ん師匠「宮戸川(上)」
菊志ん師匠、一周回って苦手に戻った(笑)。

一之輔師匠「天狗裁き
夢の話を聞きたがる大家が「最近面白いことがなんにもないんだよー。面白い話を聞かせてくれようー。」と言ったり、お奉行様が「この仕事、つまらないんだよー。外にも出られないしさー。だから願書を見た時に、この夢の話聞きたいと思ってさー」と言ったりするのがおかしい。
一之輔師匠は、ダレるところはすごい早口で飛ばしたり、ここってところはちゃんと間を作ってやるから、はずさないんだなぁ。すごいな。


さん助師匠「崇徳院
とてもエキセントリックな「崇徳院」(笑)。
ちょっとムキになりすぎたような感じがしないでもない。なにもそんなに青筋立てて叫ばなくてもね、いいと思うの…。お客さんとの波長が合わないと思うとついムキになってしまうんだろうけど、押せば押すほどお客さんは引くからなぁ。

とはいえ、くまさんが「水も滴る」を「血も滴る」と言い間違えたり、「茶袱紗」を言えなくて変な雄たけびになったり、「背をはやみー」といきなり大声を出して床屋にいた客がびっくりしたり、と笑いどころが満載。
ハイテンションのくまさんが右往左往するのは見ていて楽しい。
この噺、たいていダレるんだけど、さん助師匠のはダレる隙を与えないから、そこがすごいなぁと思う。

昨日は「黄金餅」だったらしく(友人談)それも見たかった!