りつこの読書と落語メモ

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アカガミ

 

アカガミ

アカガミ

 

 ★★★

渋谷で出会った謎の女性・ロダに勧められ、ミツキは国が設立したお見合いシステム「アカガミ」に志願した。しかし、これまで異性と話すことすらなかった彼 女にとって、“国”が教える恋愛や家族は異様なもので、パートナーに選ばれたサツキとの団地生活も不安と驚きの連続だった。それでもシステムに手厚く護ら れた二人は、次第に恋愛やセックスを知り、「新しい家族」を得るのだが…。生きることの痛みと選択、そして輝きを見つめる衝撃作!  

 今までも性を描きながら生きることを描いてきた作者だけど、これはなかなかの意欲作というか、今までの作品とは毛色が違うというか。
草食系を突き詰めるとこんなんなっちゃうよってことなのか。

国が出産を奨励する「アカガミ」という制度を異様に思いながら読んでいたのだが、考えてみると誰かを好きになって恋人になって結婚して子どもが生まれて、というのが「定型」というのも異様なことなのかもしれない。

結局じぶんの価値観で見てしまうので、この二人の間に愛が生まれたというところに唯一救いを感じた。