りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第128回柳家小満んの会

7/21(火)、関内ホールで行われた「第128回柳家小満んの会」に行ってきた。
関内ホールは遠いし開演時間も早いのでなかなかキビシイものがあるのだが、小満ん師匠でたっぷり3席見られるこの会、在庫棚卸しの会がなくなってしまった今、できるだけ行きたい。

・つる子「やかん」
・小満ん「あくび指南」
・小満ん「盆々唄」
〜仲入り〜
・小満ん「三十石」

小満ん師匠「あくび指南」
誰のとも違う「あくび指南」。小満ん師匠がやられるとあくびの稽古がとても「粋」に見えてくるからおかしい。
また稽古を受ける江戸っ子が「女っぽれがするようなあくびを教えてもらおうじゃねぇか」と言うのが楽しい。師匠のあくびを見て「いいねぇ、これだよ!」と喜ぶのもいいなぁ。師匠のおかみさんに色気を出して、じゃなくてこちらの方が好きだな。
風流で楽しくて江戸っ子らしくて素敵な「あくび指南」だった。

小満ん師匠「盆々唄」
初めて聴く噺。
子どものいない小間物屋の夫婦が浅草の観音様にどうか子どもを授かりますようにと願いをかけて満願の日を5度迎えたときに、橋の上で迷子に出会う。他の誰があやしても泣き止まなかった子どもが、小間物屋の亭主の顔を見た途端泣き止んで抱きついてくる。これはきっと観音様が願いをかなえてくださったんだ、そう思い家に連れ帰って「おひろ」(拾った子だから!)と名付けて大事に育てる。
1年経ったお盆の時、子どもが集まって盆々唄をうたっていると、他の子がみな「江戸一番は八丁堀♪」と住んでいる地名を歌っているのに、おひろだけ「八丁堀」でなく違う町の名前を歌った。それを聞いた亭主が、これはおひろが迷子になる前に住んでいた土地の名前に違いない!と言って、おひろの本当の両親を探しに出かける。
女房の方は「いまさらおひろと別れるのはいやだ」と嫌がるのだが、主人の方は「何言ってるんだ。おひろの本当の両親がどれだけ心配して嘆いているか。それを考えたら俺は放っておくことなんかできねぇ」と言う。
おひろの本当の両親は大きな材木問屋を営んでいたのだが、見つけ出した亭主はたいそう感謝され、またおひろも懐いていて離れないことから、離れに一緒に住まわせ、さらにここの小間物屋を開かせた、めでたしめでたし、という噺。

えええ?というような内容なのだが、あくまで軽くめでたしめでたしなのが凄い(笑)。

小満ん師匠「三十石」
前に三喬師匠、市馬師匠で見たことがある噺。
一晩かけての船旅。歌があったり謎かけがあったり見どころ満載でとても楽しい。小満ん師匠がこんなに長く歌うの初めて見たなぁ。声が低くてかっこいいんだ。
楽しかった。