りつこの読書と落語メモ

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東横落語会 其の四

1/18(土)、ヒカリエホールで行われた「東横落語会 其の四」に行ってきた。

・遊一「悋気の独楽
・一之輔「お見立て」
・雲助「宿屋の富」
〜仲入〜
・小満ん「按摩の炬燵

遊一さん「悋気の独楽
遊一さんは扇遊師匠のお弟子さん。
「芸人は色気がないといけない」と先輩方に教えられた、と最初におっしゃっていたが、お妾さんが確かになかなか色っぽい。
明るくて若々しくて素直な落語で開口一番にはぴったり。爽やかな幕開け。

一之輔師匠「お見立て」
「今日は雲助師匠と小満ん師匠ですから。楽屋にいるんですよ、二人が。なんていうかもう仙人がいるみたいな感じで居場所がないです。俺なんでここにいるの?お目汚しもいいところです。」と苦笑い。
そう言いながら、臆するところなく媚びることなく堂々といつものようにやるところが一之輔師匠の素敵なところ。

一之輔師匠の杢兵衛さんはなまりが凄まじい。
「夫婦」は「ひーふー」、「入院」は「ぬーいん」。もうそのなまりだけでバカバカしくて笑える。
そして断るための嘘を教えられてやっているうちにだんだん楽しくなってくる若い衆がなんともおかしい。
渋い落語を聞きに来ているであろう客席を大いに沸かせていた。

雲助師匠「宿屋の富」
考えてみたら今週は3雲助。…追っかけか!

東横落語会っていうのは昔から続いている由緒正しい落語会で、二つ目の時に師匠に呼ばれて「東横落語会にお前の名前を出しておいたから」と言われたときはうれしかった。 当時、この会では開口一番でも真打が出ていた。それを二つ目で出ることになって、楽屋には圓生、小さん、文楽と名人ばかり。
緊張しながら「勉強させていただきます」と挨拶をして出ていこうとしたら小さん師匠が「おい、ちょっとこっち来い」。なんだろうと行ってみると「お前、緊張しないでやれよ」(低い声)。
…ますます緊張した。

こういう想い出話は面白いなぁ。雲助師匠はほんとにまくらが短いんだけど、時々こういう話をしてくれるのがうれしい。
雲助師匠の「宿屋の富」は初めて見たんだけど、楽しかった。
富の結果を聞きに集まってきた男たちの会話がなんともいえずバカバカしくて楽しい。間と表情がたまらなくおかしいんだよなぁ。
余計なくすぐりは一つもないのに面白い。大好きだ。

小満ん師匠「按摩の炬燵
金馬師匠のを聞いたばっかりで、今度は小満ん師匠の「按摩の炬燵」とは!
小満ん師匠のはまた違っていてとても良かった。
お酒好きの按摩がお酒を飲むほどに饒舌になって一人でどんどん語るのを見ているだけで楽しくなってくる。
お見合いでしくじっちゃったと話し出すと「え?お前さんがお見合い?」と突っ込まれ「ああ、あたしは見えないですもんね。はははは。だけどね、あたしはこういっちゃなんですけど、面食いなんですよ」。

炬燵になってからもぶつぶつ文句を言いながらも、奉公人たちの苦労を想い、貧乏だけど気兼ねのない自分の生活を想う。
大爆笑ではないのだけれど、見ているとずっとこの時間が続いて欲しいという気持ちになる。
今年は小満ん師匠をもっと見に行こう。