りつこの読書と落語メモ

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神楽坂落語まつり 毘沙門寄席 昼の部

6/29(土)、神楽坂伝統芸能2013「神楽坂落語まつり 毘沙門寄席」昼の部に行ってきた。
いやぁ今週はほんとによく行った。月曜日から土曜日で5回行った。ってことは行かなかったの火曜日だけ。あほやあほや…。

・林家木りん「つる」
林家たけ平「宿題」
桃月庵白酒「喧嘩長屋」
三遊亭白鳥「シンデレラ伝説」
〜お仲入り〜
・春風亭一之輔「あくび指南」
・林家正雀「笠と赤い風車」

たけ平さんは以前podcastで見たことがあったのだが、よく通る声で堂々としていて面白い。
小学6年生の息子に算数の宿題を聞かれた父親。つるかめ算の文章題なのだが、まるで意味がわからない。わからないけど息子に向かってわからないとは言えないもんだから、ああだこうだと問題にいちゃもんをつける。
次の日京大出身の自分の部下を呼びつけて聞いてみると…。
桂三枝(現文枝)師匠の創作落語らしい。ちょっと昭和風味(笑)だけど面白かった。

白酒師匠はこれで何回目になるだろう。今まで見た中で一番面白かった。そしてこの日の中でも抜群に面白かったし、一番うけていた。
いつものように各寄席の極道ぶりのまくらから。浅草演芸ホールは歩いている人のうち8割が追いはぎ、末広亭は趣のある建物といえないこともないけれど要するにバラック鈴本演芸場は一番ましな場所にあるけれどいかんせん地味、池袋演芸場は北池袋という極めて治安の悪い場所にあって、ちょっと行けばホテル街、一昔前はたちんぼがいたエリア。
今日のお客さんはわかりやすいですね。ぐっと寄ったりすーーっと引いたり。今「たちんぼ」と言った瞬間みなさんがすーーーと引いていくのがわかりましたから。こうやって探りながら次に出てくる人に向かって伝えているんですね。

長めのまくらでどっかんどっかんウケている中始めたのが「喧嘩長屋」。
もうこれが実にノリノリでリズムがよくておかしいおかしい。
暑い暑いと暑苦しい亭主に、イライラしていちいちつっかかってくる女房。最初は我慢していた旦那もついにぶちっ!
なんだお前はさっきから下手に出てればいい気になりやがって。亭主をなんだと思ってるんだ。
思わず手が出る、ばちーん!
すると女房も負けずにばちーん!
ぱつんぱつんの白酒師匠が女房になったり亭主になったりして平手打ちするのがもうたまらなくおかしい。
そのうち大家が入ってきたりついにはガイジンの宣教師。

テンポがよくて明るくて楽しくて白酒師匠にぴったりの噺だ。
お年寄りも若者もみんな大爆笑していた。
私の後ろにいたカップルも、白酒師匠が下がったあとに「この人サイコーに面白い!スピードがあって楽しかった!」と絶賛していた。

次に登場したのが白鳥師匠。
今日も男らしく新作落語。「シンデレラ伝説」は初めて聞いたんだけど、これがまたバカバカしくて最高だった。
でも、前の白酒師匠がバカウケだったからやりづらかったのか?早めに切り上げて仲入りとなった。

仲入り後は一之輔師匠。
前に聞いたことがあるタイにゴルフ旅行に行った時の話をたっぷりと。どうやら白鳥師匠が予定より10分早く上がったため、時間を調整していたらしい。そんなこともばらされてしまうんだな、落語家同士ってやつは。
一之輔師匠の「あくび指南」大好きなんだけど、今回も顔芸たっぷりで楽しかった!

そしてトリは正雀師匠。
「笠と赤い風車」は初めて聞いた噺だったのだが、彦六師匠の噺らしい。
いわゆる人情噺で、ひねて育ってしまった息子が母親(実の母の妹が育ての親になっている)に酷い仕打ちをするのだが、この部分が聞いていて辛い辛い…。

正雀師匠はこれで二回目だったのだが、これはいわゆる本寸法ってやつなんだろうか。きちんとしていて堅い落語。
ドタバタしているだけの落語よりは全然好きだけど、ちょっと単調で淡々としているものだから、うとうとしている人が結構いたな。
私も途中ちょっとだれかけたのだが、話に入り込んで最後は涙涙…。

人情噺ってほんとに苦手なんだけど、でもこうやって生で見るといつも入り込んで聞いてしまって泣いてしまうんだなぁ。
こういう噺は適当に解釈して軽くやったりしないで、細部もきちんと丁寧にやった方がいいような気がする。

狭い会場に座布団を敷いてぎゅうぎゅうに座るので、座り慣れてない私には結構しんどかったけど、充実したとてもいい会だった。また次回も行きたい。