りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

南の子供が夜いくところ

南の子供が夜いくところ

南の子供が夜いくところ

★★★★★

島に一本しかない紫焔樹。森の奥の聖域に入ることを許されたユナは、かつて〈果樹の巫女〉と呼ばれた少女だった……。呪術的な南洋の島の世界を、自由な語りで高らかに飛翔する、新たな神話的物語の誕生!

こんな小説を書く日本人がいるのか!と驚き。
好き好き、こういう小説。なんだかもやっとしているんだけど、色彩が強烈で、「絵」として自分に刻まれた感じ。あらすじは忘れても、感覚だけは忘れられない、そんな作品。

特に最終話が好きだな。
私もいつかこのお父さんみたいな体験をするかもしれない。