愛という名の病
- 作者: パトリックマグラア
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2003/10
- メディア: 単行本
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マグラアお得意の「私」が語る物語。この「私」が曲者なのもいつものとおり。
自分に都合のいいような解釈、語られていることと語られていないことから、真実はどうだったんだろうと考える。それが彼の小説の醍醐味なのだが、今の私にはちょっとまどろっこしい感じがしなくもなかった。
不倫の代償は大きい。ほんと。純粋な愛だと本人が語れば語るほど嘘くさく感じてしまうのはなぜなんだろう…。 純粋な愛を描いているように見せて、実は…と思わせるところが面白い。