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りつこの読書と落語メモ

はてなダイアリーからブログに移行しました。

鈴本演芸場12月上席夜の部(9日目)

落語 入船亭扇遊 柳家さん助 古今亭文菊 三遊亭天どん

12/9(金)、鈴本演芸場12月上席夜の部に行ってきた。


・扇遊「手紙無筆」
・さん助「熊の皮」
~仲入り~
・にゃん子・金魚 漫才
・文菊「あくび指南」
・夢葉 マジック
・天どんクリスマスの夜に(サンタ泥)」

扇遊師匠「手紙無筆」
珍しくよく笑うお客さんで扇遊師匠もまくらから楽しそう。
いやぁこの芝居、ほんとにあんまり笑わないお客さんだった。私ばっかり笑ってるみたいでバツが悪くなるほど。別に無理に笑うことはないけどあまりに反応が薄いと演者さんが気の毒…。あ、でも私もにゃんきんのときはクスリとも笑えないからなぁ…。別に盛り下げてやろうと思ってるわけじゃないけど笑えないんだからしょうがない。そういう感じなんだろうか。あるいは面白いと思っても黙って笑うタイプのお客さんが多かったとか?

前座の高齢化、高学歴化が進んでいる。自分が入門したころは高卒がほとんどだったけど、その後10年ぐらいしたら大卒が多くなり、最近では一流の大学から大学院、会社を経て前座になる人も。だから前みたいに気軽に「おいてめぇなにしてやがるんだ」なんて言えなくなった。
そんなまくらから「手紙無筆」。兄貴分の読めるふりがなんともかわいい。くどくどしてなくてリズムがいいから聞いていて楽しいんだな。


さん助師匠「熊の皮」
テッパンの面白さ。
「洗濯すきだよ。毎日してるし」ってさらっというところが好きだったりする。
あの先生が座布団の上で変な喜び方するところ。どこをどうしてああいうふうになったんだろう。なんてことをふと冷静に思ったり。

楽しかった。ばかばかしくて。


文菊師匠「あくび指南」
苦手だなぁと思っていたんだけど、この芝居で見続けていてそんなに苦手じゃなくなった。続けて見てると苦手がそうじゃなくなるっていうのが結構あって、それが面白い。
またしても女が色っぽい。無駄に色っぽくて「えろいちんねん」という言葉が蘇っておかしくてしょうがない。

笑いどころがフツウの「あくび指南」と違ってそれはそれでおもしろいのかも。


天どん師匠「クリスマスの夜に(サンタ泥)」
すっごく良かった。やっぱり新作が好きだなぁ。天どん師匠。
小ネタ(「え?亀?子別れかよ!」とか「ジーパン」「山さん」「スコッチ」とか)も楽しいし、ハートウォーミングだけどむず痒いところもないし、バランスが絶妙。

よかった~。

フェリシアの旅

 

フェリシアの旅 (角川文庫)

フェリシアの旅 (角川文庫)

 

 ★★★★

男は車のミラーから彼女を凝視していた。映っていたのは、十七歳の少女フェリシア。連絡先も告げずに去ってしまった恋人を捜すためにアイルランドからイギリスにやってきた。何の手がかりもなく。車の男ヒルディッチは、町工場の食堂の責任者。だが彼には知られざる性癖があった。天才的な嗅覚で家出娘たちを捜し出し、巧妙に助けの手をのべ、感謝され、そして―殺す。男は偶然の出会いを演出し、静かに、だが確実に、彼女を追いつめていく―。アイルランドの実力派による同名映画の原作。  

 

サスペンスタッチなストーリーにこれがトレヴァー作品なの?と驚きながら、前半は「もう読むのやめようかなぁ…」と腰が引けながら読んだのだけれど、最後まで読むと驚きの着地が待っていて、ああやっぱりトレヴァーなのだなぁと思う。

早くに母に死なれ100歳になる祖母の介護や家事を一手に引き受けている少女フェリシア。その彼女が恋をして恋人に会うために家出をする。
そこで彼女が出会ったのが表向きは気のいい食堂長だが実は恐ろしい闇を抱えた中年男ヒルディッチ。

純粋なフェリシアがヒルディッチの罠にはまっていくのが読んでいて苦しくて、また彼女が不実な恋人にしか「未来」を見ることができないのもかわいそうで、読んでいて息苦しくなる。

一方ヒルディッチの方は表と裏の顔を使い分け、実に巧妙にフェリシアをとりこんでいくので、彼の目的はなんなのか、どんな恐ろしい結末が待っているのかと読んでいたのだけれど、最後まで読むと彼への印象が少しだけ変わってくる。

フェリシアがたどり着く境地に驚きつつも彼女の旅はまだ始まったばかりなのだとも思う。

お好み寄席「師走の夜噺」

落語 桂南なん

12/8(木)上野広小路亭で行われたお好み寄席「師走の夜噺」に行ってきた。

開演時間が早かったので仲入りちょっと前に駆け込み。
小南一門会って見たことがないからほんとは最初から入って見たかった!
 
・小南治「はてなの茶碗
・南なん「夢の酒」
 
小南治師匠「はてなの茶碗
二楽師匠のお兄様だから確かに顔が似てる…でももっと似てるのは竹中直人だよね?!
顔が似てて声も似てるからもう竹中直人にしか見えなくなって絶対おかしなことやるでしょ?と変な期待をしてしまう。

「先月は初雪が降ったり、そうかと思えば地震があったり…。でも今日は安心してください。私が高座に上がってる間は絶対地震はありません。なんでかというと、今日やる噺は…めったにやってない噺でして…ですから…自信がないんです。」

…ぶわははは。思わず笑ってしまった。
そんなまくらから「はてなの茶碗」。
噺家さんによってこの茶金さんの印象が微妙に変わるんだけど、小南治師匠の茶金さんはからっとした剛毅な印象。
結局のところ、この茶金さんが噛んだことでこの茶碗にこれだけの価値が生まれたわけだし、そういうところがとても落語らしくて好きだなぁと思う。
若干関西弁がムムムなところもあったけれど、陽気で楽しい「はてなの茶碗」だった。


南なん師匠「夢の酒」
一門会ということで師匠の思い出。
「私はよくしくじりをして師匠に怒られました。穏やかな師匠だったんですけどね。私がよくしくじるもんで…褒められたことはなかったですね。怒られるばかりで。昔は師匠に怒られる夢を見ると寝汗をびっしょりかいて、朝起きると布団に自分の人型ができてました。寝汗で。今も時々師匠の夢を見ますけどやっぱり怒られてますね、夢の中で。でも今はうれしいですね、夢で師匠に怒られると、”ああ、俺が未熟だから師匠が心配してこうやって時々来てくれるんだなぁ”って。」
「師匠は絵が上手でしたから、サインを頼まれるとその横に絵を描いてましたね。それを見て私が「あー師匠すごいですね。うまいですね。赤ピーマン?」「ばかやろう。唐辛子だ!」。

そんなまくらから「お前さん起きておくれよ。あらなんだろう、この人、寝ながらうれしそうな顔してる。どんな夢見てるんだろう?風邪ひいちゃうよ。起きておくれよ」。
そのセリフに後ろの方から「芝浜?」という声が。
私は「天狗裁き」?
と思ったら「夢の酒」だった。
南なん師匠で聴くのは初めてでうれしい!!(でも南なん師匠の「芝浜」「天狗裁き」もいつか聞いてみたい!)

女房のお花に起こされて「なんだ。いいところだったのに」とつぶやく若旦那。
どんな夢を見てたのか教えてくれとお花に言われ「でもお前怒るから」というのだけれどお花に何度も頼まれて「それなら話すけど」と話し出す。
向島で雨宿りをしていると女中に声をかけられてそこで若旦那に恋い焦がれている御新造さんが出てきた場面でお花の顔が険しくなるんだけど、南なん師匠がやるとお花がかわいらしく拗ねてるというよりは「ムキー!」って怒ってる風ですごくおかしい。
お酒を飲んだと言えば「あなたったら普段は飲めないくせに女の人にお酌されれば飲むんですね!!」と怒りだし「しかも6本も!!」と声を荒げる。
それを見て若旦那が「この話はやっぱりよそう」と言うのがおかしい。

騒ぎを聞きつけて大旦那がやってきてお花が理由を話し始めると、お花がどんどん激昂してきてそれに対して大旦那が「落ち着いて。息を吐きなさい。」というのがめちゃくちゃおかしい。
お花は焼きもちを焼いているんじゃなくて、そういう心の隙があると悪い評判がたってお店がだめになってしまうのではないか、それが心配なのだ、と言いがかりに近いことを言って、大旦那に「だから夢の中に行ってその御新造さんにうちの若旦那には手を出さないように言ってください」と言う。

若旦那の夢の中に入って行った旦那。
御新造さんに言われるがままに家に入り酒を出されるんだけど「いや冷はやめてるんです。燗がいいんです。冷で一度体を壊しましてね。あ、いや、酒のことはどうでもよくて私は今日はお願いにあがったので」。
すると御新造さんが「あらまぁ、お清早くして。なにしてるんだい。旦那、1杯目だけは冷で勘弁してちょうだい」
「いや冷はだめです。燗がいいんです。冷は体に毒だから。あ、いやそれはどうでもよくてあのね私がこうして来たのはね…」
「清や早くして。何か見繕って作ってきてちょうだい。お燗もして。早く。あらでも旦那つなぎにまず冷で」
「いや冷はだめです」

もうこの繰り返しがおかしくておかしくて。夢って確かにこういうふうにかみ合わないことってあるから繰り返しを見ていると自分も夢に入ったような…。
それでサゲの場面にいくからもうたまらない楽しさ。
あーーー。やっぱり南なん師匠の落語はほんとに楽しい。安心して身をゆだねられる楽しさ。ラブ。

鈴本演芸場12月上席夜の部(6日目)

落語 橘家圓太郎 春風亭一之輔 入船亭扇遊 柳家さん助 古今亭文菊
12/6(火)鈴本演芸場12月上席夜の部
 
築地本願寺寄席、上野広小路亭と行って鈴本演芸場夜の部へ。今まで落語のダブルヘッダーはしたことあったけどトリプルは初めて。最後までもつのかあたし?

・緑助「狸札」
・わん丈「子ほめ」
・翁家社中 太神楽
・圓太郎「粗忽の釘
・一之輔「浮世床(本)」
・のだゆき 音楽パフォーマンス
・扇遊「たらちね」
・さん助「おしゃべり往生」
~仲入り~
・にゃん子・金魚 漫才
・文菊「紙入れ」
・夢葉 マジック
・天どん「双蝶々(上)」

 
翁家社中 太神楽
和助さんの土瓶の曲芸すごいよー。神楽の中で和助さんが今一番うまい!と私は思う。うっとり。
 
圓太郎師匠「粗忽の釘
なんだか最初から最後までやたらとおかしくて大爆笑だった。
なんかこの亭主の威勢はいいけどおかみさんにきつく言われると笑顔でころっと言うこときいちゃうところとか、言ってることとやってることがずれていてそこがたまらなくおかしい。
一服させろと言う亭主と釘を打ってくれと言う女房。女房に「あたしが優しく言ってる間に打ちやがれ」と怒鳴られて「打ちましょ」とケロッと言うのがすごくおかしい。
こんなに聞き飽きた噺でまだこんなに笑えるのかと驚いた。
 
一之輔師匠「浮世床(本)」
客席を見渡して「お金を払った時点で責任は果たしたと思っちゃいけない。あなたたちにはまだ責任がある。ましてやこの人数なんですから。わかりますね、自分の責任の重さは」。
この日のお客さんが重かったから?もっと客席を巻き込まなきゃ!と思ったのかな。
太閤記」のことを「ていこうき」と言われて「なに?抵抗記?それはあれか、反抗期の娘に抵抗するにはっていう内容?PHP文庫?」には笑った。
「っ」に気付いたげんちゃんが「わかったこれ勢いのつだ。読まないで勢いをだすやつ。まっとかかっとかがっとか」っていうのもおかしい。
「まはらじふらふ…」っていうのにも「なにそれパリジャンヌ?」
一之輔師匠って言葉のセンスがすごくいい。楽しかった。
 
扇遊師匠「たらちね」
扇遊師匠の八つぁんはとにかく明るくていいなぁ。大家さんとの会話が弾むようで見ていてほんとに楽しい。
セリフやなんかもよくやられている「たらちね」とは少し違う。
あとこの噺、お経になっちゃうところで終わることが多いけど、八百屋さんからねぎを買うところも好きなんだよね。なんかこの夫婦の明るい未来がうっすらと見えるようで。
 
さん助師匠「おしゃべり往生」
こういうシーンとしたお客さんに対するとどうもむきになってしまうさん助師匠。なにも楽屋はみんな敵同士みたいなまくらを振ってお客さんを引かせることもなかろうに…。
そんな心配な(!)まくらから「おしゃべり往生」。
 
うおおおー。前に一度だけ聞いたことがあってまた見たい!!と思い続けていた噺。寄席でかけることもあるんだ!
おしゃべりがもとで鯛の骨がのどにひっかかって死んだ男。三途の川に行っても元気で明るくてしゃべり通し。
三途の川を渡る船に乗ってからも、子どもを励ましたり、やってきた若い男女を勝手に「心中」と決めつけて芝居調で語ってみせたり、船に乗ってるいかにも「悪党」な二人組をからかってみたり。
ぺらぺら喋るこの男にイライラし通しの悪党の兄貴分。もう我慢ならねぇ!と男を殴ろうとして逆に自分が川に落ちてしまう。
弟分が「兄貴は泳げないんです」と言うと「あたしは泳ぎが得意だからしょうがない助けてやろう」と川に飛び込むおしゃべりな男。
兄貴分を助けて船に乗ろうとすると「あんなうるさいのはたまらないからそのまま置いて行ってしまおう」と船は男を置いて出発してしまう。男は「おーい待ってくれー」と言いながらも、そのまま「ツーパッツーパッ」と泳ぎだしてこの世へ戻ってきてしまう。
 
いやもうこの噺ほんとに面白いし、さん助師匠にすごく合ってる!
でもこの日のお客さんには全然合わなかった!(笑)。
かなりの数のお客さんがひゅーーーっと引いていく感じ。
お客さんがしーんとすればするほどハイテンションになるもんだから溝は埋まらぬまま…。うひょー。

でも私はすごくこれ好きだしさん助師匠にも合ってると思うしもっと寄席でも見たい!
あのね。もう少しこう落ち着いてやったらいいと思うの(←結局失礼な言いぐさで終わる)。


文菊師匠「紙入れ」
とにかくこのおかみさんが今まで見た中で一番色っぽくてすごーーく黒い(笑)。なんだこのイケナイ色気は。
こんなおかみさんに気に入られたら蛇に睨まれた蛙だよー。でもそれがもうすごくおかしい。
紙入れでこんなに笑えるとは。
 
天どん師匠「双蝶々(上)」
「まともな落語は紙入れで終わりですよ」と天どん師匠。「それにしてもなんですか文菊は。エロイちんねんですか」には笑った。うまいっ!

しかし噺の方はもう…申し訳ないが天どん師匠のこの手の噺って私は全然面白いと思えない…。
噺に入り込めなくて「ふーん」で終わってしまう。申し訳ないと思いつつ、トリプルヘッダーの疲れもあって途中で気を失う。すびばせん。

上野広小路亭12月上席

落語 桂南なん

12/6(火)、上野広小路亭12月上席へ行ってきた。

南なん師匠が見たくて築地本願寺寄席のあと、上野広小路亭
この後鈴本演芸場の夜の部にも入る予定なのでなんとこの日は落語のトリプルヘッダー
さすがに疲れるだろうと思って、上野広小路亭には南なん師匠の出番の直前に入場。15時過ぎると入場料が千円になるのはありがたい~。


・南なん「お見立て」
・今丸 紙切り
・伝枝「片棒」


南なん師匠「お見立て」
南なん師匠の出囃子が流れてくるだけで「うわーーい」と心が浮き立つ。
いつもの「安らかに眠ってください」のまくらからの「お見立て」
 
喜助が喜瀬川花魁に言われた通りのことをもくべえに伝えるんだけど、その時に「嘘ついてますよ」というのが見え見えの言葉がほとばしるのがおかしい。
「おめぇ嘘ついてるんじゃねぇだろうな」
「ええ、ええ。嘘はついてませんよ。一生懸命ほんとをついてます」。
 
そして何が好きって、もくべえが喜瀬川が死んだと聞いて「ほーほーほー」と泣くところ。これがもうひっくり返るほどおかしい
それを聞いて喜助が慌てて扇子の上で足をぐりぐり動かすのがもうたまらない。
もくべえと喜瀬川の間を行ったり来たりしながら「ああ、もうこの仕事よそう。」「あたしとあの人(もくべえ)は合わないね。天敵だね。」ってつぶやくのも、若い衆の悲哀がにじみ出ていておかし悲し。

松明のようなお線香を抱えてぶほぶほ言いながらお墓を探して回るのも、お墓の前でもくべえが「許してくんろー」と泣くのも選んだお墓が戦没者のお墓なのもなにもかもがばかばかしくて楽しい。笑った~。

 

 

築地本願寺寄席

落語 柳家さん助 入船亭扇蔵

12/6(火)、築地本願寺寄席に行ってきた。

・駒次「ガールトーク
・さん助「質屋庫」
・扇蔵「子別れ(中)(下)」


駒次さん「ガールズトーク」
この寄席はツアーのお客さんがほとんど(一般客は私ともう一人だけだった)だからリピーターはいないという認識なんだろうな。前に見た時とほとんど同じまくらと同じ噺だったのはちょっと寂しかったなぁ。
 
さん助師匠「質屋庫」
この間「ドッポ」で見た「質屋庫」。
あんなに怖がっていた火の玉が出て腰が抜けたくせにすぐに見に行くっていうところがちょっと腑に落ちない。怖い怖い、でもなんか気になる、行ってみる?っていう流れがあればいいのに、なんて思ったり。
この間はサゲがちょっともやっとしてよくわからなかったんだけど、今度はちゃんとわかった!私なんかこういうの好きなんだー。「黄金の大黒」もそうだけど、ばかばかしくて楽しい。

扇蔵師匠「子別れ(中)~(下)」
亀ちゃんがいやらしくなく素直にかわいい。
酔っぱらって帰ってきたくまさんにおかみさんが「あたしはいいけどこの子がかわいそう」とついに家を出ることを決意して、亀ちゃんに二人で家を出ていくことを告げるんだけどその時に「(自分は)平気だよ」と言うのがけなげで…うるうる…。
再会のシーンも父親に会えて心底喜んでいるので、そこでもうるうる…。

うなぎ屋で亀ちゃんに「また一緒に暮らそうよ」と言われてくまさんが泣くのもとても自然でじーんときた。

 

球形時間

多和田葉子 国内た

 

球形時間

球形時間

 

 ★★★

鋭くも愚かしくも聞こえる問いをつねに発している高校生サヤは、ある日の放課後、喫茶店で謎のイギリス女性と出会ってひきつけられる。クラスメートのカツオは、フィリピン人の混血少年と性関係をもちつつも、太陽を崇拝する青年への興味を抑えられない。あっちへこっちへと転がりながら、はからずも核心へと向かってゆく少女と少年の日常を描く、愉快かつ挑戦的な最新長篇。  

 

よくありがちな高校生の日常をベースにしながらも、生理的に嫌だったりざわざわと心が泡立つようなエピソードがそこかしこに散りばめられているのでなんだかものすごく気持ち悪い。

軍隊っぽい教師とか母親の色を失った目とか同級生の写真を切り刻む女子とか日の丸と処女の対比とか…。
色覚的だからイメージが頭にこびりついて離れない。

だまし絵のようなちょっとねじくれた世界。これはリアルなのか幻なのか。願望や欲望や想いが現実をゆがませてしまったような…。

なんだろうなぁこの小説。何かきっと意図があるんだろうとは思うけれど、あまり好きではない世界だった。

ジュリエット

アリス・マンロー 海外マ

 

ジュリエット (新潮クレスト・ブックス)

ジュリエット (新潮クレスト・ブックス)

 

 ★★★★★

長距離列車で乗りあわせた漁師に惹きつけられ、やがて彼のもとで暮らしはじめる大学院生のジュリエット(「チャンス」)。娘が生まれ、田舎の両親を訪ねるが、父母それぞれへの違和感にこころは休まらない(「すぐに」)。やがて夫は諍いのさなかに漁に出て、突然の嵐で遭難。つねにそばにいてくれた最愛の娘は、二十歳のときに失踪し、行方知れずのままだ。いまやバンクーバーで人気キャスターとなったジュリエットは、ある日、娘の消息を聞く―(「沈黙」)。以上、マンロー版「女の一生」ともいえる“ジュリエット三部作”のほか、ふとした出来事でゆすぶられる人生の瞬間を描いて、マンローの恐るべき技量が冴えわたる短篇小説集。  

 とてもよかった。今までもマンローの作品は読んできたけれど今回は特にぐっときた。

ほんの一瞬の決断、出会い、別れが自分の人生を変えていく。
あれが人生の岐路だったのだと気付くのはそれから何年もたってからだ。

つかんだはずの幸せもいつまでもそこにあるわけではなく、作った家族もばらばらになり、気が付けば一人になっている。

三部作の「ジュリエット」は特に3つ目の「沈黙」がとても辛い…。こんな思いをするぐらいならむしろ子どもなんか持たない方がよかったのではないかとさえ思える。
「人生は甘くないのよ」「人間は所詮は一人なのよ」そんなマンローの声が聞こえてくる。
しかし苦いけれどマンローが伝えようとしているのは絶望だけではない。
静かな諦めの境地に至るジュリエットには逆に励まされたような気さえする。
素晴らしいな、マンロー。これから自分が年を重ねるごとにますます好きになるのかもしれない。

鈴本演芸場12月上席夜の部(3)

12/3(土)、鈴本演芸場12月上席夜の部に行ってきた。


・緑助「真田小僧
・ふう丈「同窓会」
・翁家社中 太神楽
・圓太郎「権助芝居」
・玉の輔「財前五郎
・ペペ桜井 ギター漫談
・扇遊「子ほめ」
・さん助「しゃっくり政談」

ふう丈さん「同窓会」
タイトルがわかったのは「しゃっくり政談」のさん助師匠が質問がきそうな落語の演目を言ってくれたから。これ、いいシステム(笑)。
中学の時に同級生の憧れの女の子の日記を盗んでしまった男。同窓会で彼女に本当のことを言って日記帳を返し、プロポーズをしたいと言う。
しかし当日やってきた彼女はものすごい巨大化していた…。

この巨大化した彼女っていうのがばかばかしいんだけどすごくおかしい。
面白かった!
ガンバレ、ふう丈さん。


圓太郎師匠「権助芝居」
「おかる」という名前が出てこなくて「権助でねぇか」と言ってしまったもじゅうに権助が「そういうおめぇはもじゅうでねぇか」と言ったと聞いた番頭さん。「(あいた穴が)ひろがったな」と言ったのが妙に面白かった。


扇遊師匠「子ほめ」
扇遊師匠の「子ほめ」ってなんか珍しい!わかっていても思わず笑ってしまう。楽しい。

 
さん助師匠「しゃっくり政談」
同じ噺でもウケるところが日によって違ったりして面白いなぁと思う。
この日初めてさん助師匠を見た人は「キモチワルイ人」と思っただろうなぁ…。ぷぷぷ。

ところでこの日ほんとはさん助師匠の会が赤坂であるはずだったのだが、二日前に主催者から「中止になりました」とショートメールが来た。
さん助師匠がそんなに簡単に会を中止にするとは思えなかったので、もしかして体調でも崩したのか?!と心配したのだけれどそんなことはなく、どうやら主催者側の理由だったらしい。
なのに、ホームページに「中止」の記述もなく、ブログでの告知もない。それどころかブログにこれからやる別の落語会のことや新しく作っている会場のことをしれっと書いていて、なんだかすごーーく嫌な気持ちになった。
どういう理由かわからないけど、そんなに安易に会を中止にするべきじゃないし、直前に理由も告げずショートメールだけで連絡っていうのも失礼な話だし、ホームページやブログのこともあまりにも無神経。
好きな人の会を主催されているからまめにブログをチェックしていたけど、見れば見るほど気分が悪くなるので、もうこの人の主催する会はいかない!と思った。

長いこと会を主催されているようだけど、結構こういうことを当たり前にやってるんだろうか。最悪。

芝落語会 年忘れ落語会

落語 柳家蝠丸

12/3(土)、東京女子学園中ホールで行われた「芝落語会 年忘れ落語会」に行ってきた。


・蝠丸「八百屋お七
・文治「擬宝珠」
~仲入り~
・文治「掛取り」
・蝠丸「浜野矩随

蝠丸師匠「八百屋お七
最初にこの会の主催者の方が挨拶をしたんだけど、これが長かった…。熱い思いはわかるけど勘弁してケロ…と思っていたのだけれど、「あらかじめ送られてきたこの会の予定表では3分になっていたんですけど10分喋りましたね。嫌いじゃないんだなってことがわかってよかったです」と笑いに変える蝠丸師匠。
この師匠の穏やかで優しい話にはほんとに癒されるなぁ…。

この仕事をしていてよく質問されるのは「どこで稽古をするんですか」。
我々の仕事、家の壁に向かって100回練習してもだめなんですよね。やっぱりこうやって鼻から息をしてる生き物の前でやらないと…だから今が稽古なんです」。

そんなまくらから「八百屋お七」。これは前に寄席で聞いたことがあるんだけど大好きだ。地噺の部分がゆる~く楽しい。
「この噺は男と女の事件簿です。世の中には男と女しかいないわけで男と生まれて女を好きじゃないなんてのはめったにいないわけでして。中には女より男の方が好きという男もいるようですが…。今日出るもう一人はそうだって言われてますけど…私はよく知らないですけど」
そう言いながら「楽屋の先輩でもいるんです。昔から女遊びが盛んでね。この人が好きなのが不幸な人妻だっていうんです。”不幸な人妻っていうのはいいねぇ。色っぽくて。でもなかなかいないんだよねぇ。不幸な人妻。” 不幸な人妻ならいるんですけどね。自分の家に。」
…ぶわはははは。何度聞いてもおかしい、この話。
サゲもくだらなくて最高。


文治師匠「擬宝珠」
亡くなった先代の文治師匠の話。これから抗がん剤治療をやるという前の日に弟子が集められた。一人ずつ師匠と話をしたんだけど、蝠丸兄さんなんかはうまくて。”師匠も会長の任期が終わったんですからこれからは落語に専念してください”。そんなことを言って。僕は師匠に親子酒を教えてもらおうと思ってそう言うつもりでいたら、僕の前にそう言った兄さんがいた。同じことを言うわけにはいかないと思ってどうしようどうしようと思ってるうちに順番が来ちゃって思わず泣いてしまった。あとでえらい兄さんたちに怒られました。あれで師匠が察しちゃったじゃないかって。」

「今年は身体が無事だったのでよかった。昨年はインフルエンザにかかってトリを4日休んでその後階段を踏み外して骨折。それもたったの二段。でも完璧に治るまでに半年かかった。」
そんなまくらから「擬宝珠」。きっと喬太郎師匠から教わったんだろうな。ばかばかしくてにぎやかだった~。


文治師匠「掛取り」
年末だから絶対やるだろうなと思っていたらやっぱり。どうやら「擬宝珠」が長かったらしく寄席バージョンで短めに。
大家さんがこの会のお席亭で「寄席好き」。お得意の噺家のものまね。鯉昇師匠が秀逸だった~。

蝠丸師匠「浜野矩随
まくらなしで噺に。「擬宝珠が長かったんでね」。
蝠丸師匠の「浜野矩随」は末廣亭のトリの時に見たことがあるけど、あんまり陰気じゃなくて好き。
終わって拍手をしていると「今日は時間が少なかったので刈り込んでやりましたけどすみません」みたいなことをおっしゃっていて、ほぉーーっと。ちょっと不本意だったのかしら?でも聴いてる方はそんな風には全然感じなかった。

柳家小三治独演会

落語 柳家小三治

12/2(金)、銀座ブロッサムで行われた「柳家小三治独演会 」に行ってきた。


・三之助「黄金の大黒」
小三治「馬の田楽」
~仲入り~
小三治「宗論」

三之助師匠「黄金の大黒」
最初の家賃のくだりをやけに丁寧にやるなぁ…と思っていたら、大家さんの家に行ってきんちゃんが口上をやったところで「冗談言っちゃいけねぇ」で終えた。え、えええ?


小三治師匠「馬の田楽」
「三之助の黄金の大黒…あれはほんとはもっと長い噺なんですよ。あれから宴会が始まって若い衆がわいわい食べる場面があって…あんまり楽しそうなんで大黒様も宴会に加わってきて…それがまさかあそこで”冗談言っちゃいけねえ”って降りてくるとは。まだまだやるな、これはって思って楽屋で水を飲んだりしてたんで、心の準備が全然できてない」
その後もまくらにつまると何度も「黄金の大黒のせいで」と言う小三治師匠がおかしい。

戦争の後、焼け野原になった北新宿でバラックを建てて家族7人身を寄せ合って暮らした。
向かいの家は田舎に家を買ってそちらに住むようになっていたので、両親はそこの土地に畑をこしらえて…自分もその畑を手伝った。
そんなまくらから「馬の田楽」。

いやこれがとても良かったのだ。最近小三治師匠は一席目はエンジンがかからないことが多いからなぁなんて思っていたんだけど、そんなことなかったんだな。
馬方の親方が呼んでも呼んでも主人が出て来てくれないのでついついうとうとしてしまうところ、馬がいなくなって慌てているのに主人が「はばかりにでも行ったんべ?」と呑気な返事をするところ、それから馬を探しに行って出会う人々。
耳が遠いおばあさんとのちぐはぐな会話。これだけでおかしい。だからこのおばあさんを変に色気づかせる必要はないんだよな…ぶつぶつ。
気が長い人や素っ頓狂な人や最後に出てくる上機嫌な酔っぱらい。それそれの人たちが生き生きしていて田舎ののんびりした風景が浮かんできて、ほんとに素晴らしかった~。


小三治師匠「宗論」
実は私おとといフランスから帰ってきました、と小三治師匠。
特に変わった出来事や申し上げるようなことはなかったんですが…と言いながら、実は帰りの飛行機でラグビーの日本代表と一緒になって、と。
ビジネスクラスだったんだけど、自分と娘以外は全てラグビーの人たち。
自分が旅の仕事に行くときは、自分とマネージャーと弟子、主催者の人、という4人っていうのが一番人数が多いくらいなんですけど、ラグビーの方は50名ぐらいいましたかね。代表に選ばれてる選手と控えの選手が同じくらいいたとしてもせいせい30人ぐらい。その他にコーチや役員や…なんであんなに大勢いるんでしょう。
そしてだいたいの人は私の頭のあたりに胸がある…がっしりした人が多かったけど、私の隣に座ったのは私ぐらいの背丈。今私が168センチぐらいですから選手にしたらずいぶん小さい方でしょう。

それでラグビーの人たちっていうのは…飛行機に乗る時も半ズボンなんですね。
私の隣の人もそうで、その太ももや腕が、全然堅そうじゃなくてむしろ柔らかそうなんです。ぷるんって…触ってみたくなるほどに。多分あれは柔らかい筋肉なんでしょう。そうじゃなかったからケガをしちゃう。

そしてこの大男たちがとにかく食べる。機内食なんてほんのちょっとばかり。全然足りないんでしょう。そのほかに持ってきている食べ物を食べて…あとビジネスクラスだと「召し上がりたければどうぞ」っていうんでうどんやなんかがあって。それにも「うどんですかい(SKY)」とかそんなのが用意してあるんですけど、彼らこれを次々注文して…客室乗務員の人も大変ですよ。のべつ運ばないといけないんですから。

それで食っては出す。私の席がトイレに近かったんですけど、選手たちが常にそこにずらーっとならんで喋ったりしていてうるさいのなんの。
でも空港に着いたときに大きな荷物に四苦八苦していたら近くにいた選手の人が「手伝いますよ」とさっと近づいてきて、私と娘の荷物をひょいっと持って階段を上がってくれた。すごく優しかった。そのことがありましたから「うるせぇな」と思ったけど、嫌な感情は持ちませんでした。

…いやぁ楽しかった~。小三治師匠の観察眼と面白がるポイントがすごく楽しい。
そんなまくらから「宗論」。
ばかばかしい~。前からこんなだったっけ。きっとそうだったんだろうけど、息子のカタコト日本語がばかばかしくて笑った笑った。

大満足の今年のブロッサムだった。

鈴本演芸場12月上席夜の部(1)

落語 入船亭扇遊 柳家さん助 三遊亭天どん

12/1(木)鈴本演芸場12月上席夜の部
もう鈴本に住んじゃう?っていうぐらい鈴本に通ってる。鈴本さん、あたしに何かください。(くれるはずもなく…)

・扇遊「一目上がり」
・さん助「やかん泥」
~仲入り~
・にゃん子・金魚 漫才
・文菊「馬のす」
・夢葉 マジック
・天どん「食い違い」

扇遊師匠「一目上がり」
近くで見るとほんとに生き生きしていて表情豊かなのに驚く。扇遊師匠って前からこんなだったっけ?大げさっていうんじゃないんだけど、八がやってきたときのご隠居さんが弾むようにうれしそうだったり、八もご隠居の話に心底感心してたり…。この二人が本当に仲が良くてやりとりを楽しんでいるから何度見てもうきうきしてくるんだなぁ。なんか見ていてわくわくした。


さん助師匠「やかん泥」
いつものマイフェバリット小噺をやったあと「やかん泥」。
夜道が怖くて兄貴分に手をつないでもらう子分がかわいい。兄貴分も「指をからめるな」って…指をからめなければOKっていうのがおかしい。
どこまでも能天気などろぼうくん。なぜか後半の方がわやっとしたのがちょっと残念。落ち着け(←書くほどに失礼になっていく)。


文菊師匠「馬のす」
お友達の要望で真ん中より後ろの方で見ていたんだけど、それでもはっきりわかるメリハリのある高座。
なるほどー。
私はいつもすごい近くで見るから「くさく」感じてしまうっていうのもあるのかもなぁ。


天どん師匠「食い違い」
なんか久しぶりの天どん師匠。
前座さんが座布団を持ってくる時になんかためらうように後ろを振り向いていたので「もしや」と思ったら、やはり座布団と全く同じ色の着物だった。「安心してください。みなさん、ここからが着物ですよ。」って。わははは。
「この芝居…間間にハゲが入るんですね」にも笑った。「さん助はリアルにハゲですし、あと好き好んでハゲにしてるやつもいますし。」
だからハゲフェチの人にはもってこいって…。そんなフェチあるのかいな。

天どんという名前でいろいろ恥ずかしい思いをします、という話。
仕事柄宅急便がたくさん来るので宅急便のおにいちゃんはもう「天どん」とわかってる。
だけどこの間ピンポンと鳴ったので何かと思ったら「荷物を持ってきました」と言う声があきらかにおばちゃん。のぞいてみるとおばちゃんが大きな荷物を抱えて立ってる。
ええ?なに?と思って開けてみると別の号棟に住んでる人で、「あなたの荷物が間違ってうちにきた」と言う。
ああそうですかそれはどうもと受け取ったけど、受け取ります普通?だって宛先が「三遊亭天どん」ってなってるんですよ。

そんなまくらから「食い違い」。
鍋セットが届いて喜んでいる男が豆腐を切って鍋に入れている。「うまそうだな。いいなこのセット。でもなんだろうなこれ」と言ってよくよく宅配便の伝票を見ると「あ、やべ。これうちにきたやつじゃねぇや。うちは207号室にきたやつだ。うちは201号室。なんだよ、間違えて持ってきたのかよ。でもどうしよう。入れちゃったよ、豆腐。嫌でも待てよ。食ったわけじゃないからな。むしろ増えてるわけだから中身が」。
ぶつぶつ言いながらでもこのまま食うわけにもいかないしと鍋を持って207号室へ。
すると出てきた男「えええ?うちに来た鍋を作っちゃったの?今日届くって聞いたから楽しみにして待ってたのに。いい酒も来たからこれをちびちび飲みながらと思って」
「え?酒?ちょっと待って。それうちに来たやつじゃない?ちょっと伝票見せろよ」
見てみると、酒はそっちの男の方に来た分で「えええ?楽しみにしてたのに、飲んじゃってるじゃん!!」

で、話し合いの結果、二人で鍋をつつきあいながら酒を飲むしかないということになり、201号室に入り鍋をつつきあう。
いやでもこれはもとはといえば宅配が間違えたのが悪いわけだから苦情の電話をかけようということになり電話をかけると、宅配のおにいちゃんがやってきて…。

うわーなんか天どん師匠の新作を久しぶりに聞いたけど、すんごく面白い。なんだろ。なんかこのぐずぐず言い合う感じとか妄想に走る感じとかちょっとほかの人にはない世界。
作って間もない噺らしいんだけど、いいわー。
最近古典を聞くことが多かったけど、私は断然新作派だなぁ、天どん師匠の場合は。
楽しかった。

鈴本演芸場11月下席夜の部(9)

落語 柳家さん助 入船亭扇辰 林家楽一

11/29(火)、鈴本演芸場11月下席夜の部に行ってきた。

・ホームラン 漫才
・さん助「しゃっくり政談」
・楽一 紙切り
・扇辰「徂徠豆腐」


ホームラン先生 漫才
「私、安倍総理が”安倍内閣って言うのが気になっちゃうんですよ。あと総理が”アベノミクス”って言うのも気になっちゃうんです。自分で自分をそう言うのってメグっていう子が自分のことを”メグはね。”って言うのと同じような感じがしちゃって」っていうのがすごくおかしかった。
わかる、わかるんだけど、なんでメグ?ぶわはははは。好きだわ、こういう感覚。


さん助師匠「しゃっくり政談」
最近は自己主張の時代ですね、とさん助師匠。
「俺のステーキ、俺のラーメン、俺の居酒屋。この間は俺のクリーニングっていうのを見かけました。こうなるとよくわからない。その点こっちの世界はいいです。そういうのないですから。俺の子ほめを聞け!なんてことは言いません」。
そう言ったあとに「時々終演後にお客様から楽屋に電話がかかってくることがありますあの噺はなんていう演目だという質問の電話であることが多いので、今日はあらかじめタイトルを言っておきます。」というまくらから「しゃっくり政談」。

定吉がお嬢さんと歩いているところが大好き。
「お嬢さん、近所の若い衆さんたちが集まってお嬢さんの噂をしてましたよ。いい女だいい女だって。お嬢さんはいい女なんですか?」
「うるさい。うるさいから黙りなさい。」
「お嬢さん、近所の若い衆さんたちが言ってましたよ。あそこは一人娘だからお嫁に行かないでお婿さんをもらうんだって。お嬢さん、お嬢さんはお婿さんをもらうんですか?」
「だからうるさい。黙って歩きなさい」
「…」
「顔がうるさい」
「…」
「存在自体がうるさい!」

この後一変して昼下がりの不気味な雰囲気になるんだけど、そこからの「ああっ!」だからね…。初めて聴く人は驚くよなぁ。
そしてさん助師匠、変態おじさんの真似がリアルすぎ。「お客さんが引いてる引いてる!」って嬉しそうに言った後「いいのかな。ま、いいか。扇辰兄きがきれいにまとめてくれるだろう」には笑った。
よく笑ってくれるお客さんでノリノリになりすぎたのか?サゲを噛んでしまったさん助師匠「ああっ、サゲを間違えた」と言って言い直したあとに「俺のしゃっくり政談でした」と言って下がって行った。ぶわははは。


楽一さん 紙切り
カストロ議長」のお題にみるみる固まる楽一さんに会場は爆笑。
でもぽつぽつと切り始め、またしばらく固まり…前の方から「がんばれ!!」と声がかかる。
すると「がんばれのお声をいただきました」。そのあとに「この間は、無理しないで!だったんですけどね」。
ぶわはははは。もうほんとに最高だわ、楽一さん。腕はどんどん上がっていってもこういうおかしみってつけようと思ってつくものじゃないからすごい武器だと思うなぁ。
しかも切り終わった「カストロ議長」が見事な出来栄えで「うぉぉおおお」というどよめきが!素晴らしい。


扇辰師匠「徂徠豆腐」
前座さんが座布団をひっくり返してめくりをめくろうとすると舞台に私服の男性がだだっとやってきて座布団の隅を触ってめくりを「門朗」に替えた。そして客席を見てまためくりを「扇辰」に戻し、引っ込んでいった。
文蔵師匠…。もうほんとにこういう時の文蔵師匠って楽しそう…。
出てきた扇辰師匠はめくりを確認してから座布団に座って頭を下げて「ほんとにもう…あの人しかも今日は出番ないからね。なのに楽屋にいて差し入れの羊羹食ってるんだから。何をするかわからない。あ、今日は写メタイムはないからね!」。

「この芝居、いろんなことがありました。最初は雨、それから地震、極めつけは雪、そして文蔵。ほんとにいろんなものにたたられながら…それでもこうしてお客様が来てくださって…ありがとうございます。おかげさまでほんとに充実した9日間でした。」そう言って頭を下げる師匠にじーん…。
こうやって同じ芝居に通うとなんか見ている側にも達成感っていうのが生まれてくるんだよなぁ。最初は苦手だと思っていた師匠だったけど千秋楽を迎えて好きになってるんだからいい気なもんだ。

寒い中荷を担いで売っている豆腐屋を呼び止める侍。冷ややっこを1丁買うとなけなしの醤油をかけて貪り食う。この貪り方がすごい…。こういうところが少し苦手なんだけど、でもこの侍は毎日この冷ややっこ1個だけが一日唯一の食事だからこれぐらいの必死さで食べるのは道理なのかも。
そして代金を言われると「豆腐屋…。あいにく今細かい銭がないのだ。まとめて払う。」と言う。それを聞いて「承知いたしました」と豆腐屋。
何回かそのやりとりがあった後、豆腐屋が小銭を用意して「大きいのでも大丈夫です」と言うと、「小さい銭がないということは大きい銭もないのだ」。
この後のやりとりで豆腐屋が「えらいっ!!!」と叫ぶのも、私的にはちょっと大げさすぎるように感じたのだけれど、でもここの反応が大きいからこそ、後半になって侍と再会したときの豆腐屋の反応にじーんとくるわけで…なんでもかんでも引けばいいってもんでもないんだろうなぁ…

出世した侍が豆腐屋を訪ねてくるシーンは本当によくてぐっときた
特に豆腐屋が「見出されたのですね!そうでなくっちゃ」と言うところ…その気持ちがあったからこそ毎日ただでおからを届けたのだろうし尊大に思えた侍が本当に心から豆腐屋に感謝をしていたのも伝わってきた。
よかったー。ほんとに素敵だった。

さん助ドッポ

落語 柳家さん助

11/28(月)、お江戸両国亭で行われた「さん助ドッポ」に行ってきた。

・さん助「ある侠客の死」(「西海屋騒動」より)
~仲入り~
・さん助「やかん泥」
・さん助「質屋庫」


さん助師匠「ある侠客の死」(「西海屋騒動」より)
「今回から前半に西海屋騒動の方をやることにしました。なにせ仲入り後にやりますとお客様方がお疲れになって寝てしまうもんですから」とさん助師匠。
今日は鈴本の夜の部の出番があって、休んでもよかったんだけど先輩方から「寄席の出番はできるだけ休まない方がいいよ」と聞いていたので、順番を入れ替えてもらって寄席も出ることに。
この会場は17時にならないと入れないので17時にこちらに来て鍵を開けて挨拶をして、それから鈴本に行って出番を終えて帰ってきた。
設営なんかも全部UNAさんにやっていただいてしまった。だからなんか不備があったら私じゃなくてUNAさんのせいです(←ひどい!)。
ほんというとこの会の主催は私でUNAさんには予約とチラシと受付だけをお願いしていたんですけど、どんどんUNAさんの負担が増えてきて…。こんなことじゃ次回はUNAさんが来てくれなくなっちゃうかもしれない…。

…そう思うならちゃんと感謝の言葉を伝えてくださいよ、ほんとにもう…。
毎日twitterで会の情報をつぶやいたり予約のメールや電話を受けたり。そういうのってほんとに大変。
私のお友達の中にも会を主催してる人が何人かいるけど話を聞くにつけ「おれはぜったいできねぇ…」と思うもの。
UNAさんは主催じゃないといってもいつもすごい心を配ってるのが伝わってくる。
ちゃんと感謝の気持ちをかたちにしてよね!と念を送る私たち。(きっとほかの人も同じ気持ち)

そんなまくらから「西海屋騒動」。
伴蔵、お雪、権次と殺し、自分が伴蔵を殺して悪政を終わらせたということを壁に書いた花五郎。(〇〇参上!的な)
屋敷をあとにしたがさすがに疲れて足が鉛のように重い。
途中で地蔵堂にもぐりこむとそこでぐーっと寝てしまう。
そこにやってきたのが市之進。これは伴蔵の家来なのだが清廉潔白な男で「この人が奉行だったらよかったのに」と噂されている男。
市之進の弟の新十郎は花五郎に剣術の稽古をつけている師匠でもあり、花五郎と新十郎はとても仲がいい。
その新十郎は修行に出かけそれ以来行方知らずになっているのだが、市之進と花五郎も親しくしているのだった。

その市之進が伴蔵の屋敷を訪れて、屋敷の者からことのあらましを聞き、実際にその惨状を目にする。
「このことは口外するでないぞ」と家来や屋敷の者に言い、花五郎を探しに来た市之進。地蔵堂で寝入っている花五郎を見つけ捕らえて自分の屋敷に連れ帰る。

翌朝目を覚ました花五郎。
地蔵堂で寝たはずが布団がかかっていておや?と思う。
縄で縛られていることに気づき引きちぎろうとするのだが、市之進の屋敷であることに気づき、ならば意のままに…とそのままにしておく。
昼間は客人のように扱われるのだが、夜になると市之進が呼んでいると言われ、むしろの上に座らされる。
先ほどまでとはずいぶん扱いが違うなと笑う花五郎。
これは市之進に裁かれ斬られるのだろう、市之進に斬られて死ぬなら本望だと腹を括る。

出てきた市之進はいくら伴蔵が悪政を行っていたとはいえ、奉行を殺してそのまま無罪放免にするわけにはいかぬ。お前の首を斬ってやるから念仏を唱えていろ、という。
花五郎が目をつぶって念仏を唱えていると、えい!と斬りかかった市之進。首ではなく花五郎の髷を斬る。
何事かと目を開けた花五郎に「お前の首を斬るつもりはない。髷を切ったからこの村を離れて僧になれ」という。

最初は殺してくれと言う花五郎だったが市之進の説得に応じる。
市之進はここだけの話だがよくやってくれた、と言いながらも「でもお前は少し考えが足りない」という。
事の発端は金次郎が女房の小蝶を権次に連れていかれたと相談に来たことに始まる。
お前は事情もよくわからないのに小蝶の言い分も聞かず連れ帰り、金次郎が小蝶を殺すと、今度はお前が金次郎を殺して「あの世で夫婦仲良くやれ」と言ったというじゃないか。そんなのはずいぶん勝手な言いぐさだし任侠の道から外れるんじゃないのか。
伴蔵のことだってなぜ自分に相談しなかった。自分に相談してくれればもっとやりようがあったものを。
市之進の言葉にうなだれる花五郎。
「旅に出る前に一日だけ時間をくれないか」という。
「もう血を流させるようなことはしない」という花五郎に「では一日やろう」と市之進。

雪の降りしきる夜、熱く燃える炭を背中に当てて彫り物を焼き消して任侠の道を断つ花五郎。
で、花五郎の回は終わり。

うおおお。
なんと第一回目からの話がちゃんと回収された!
任侠もの好きな(!)私の友達が第一回を見た時に「花五郎のとった行動は任侠の道からはずれてる」と言っていたんだけど、それを市之進が指摘していて、うおおお、やっぱりそうなんだ!と腑に落ちた。
第一回目を聞いた時はなんか破たんしているように見えた花五郎の行動だったけれど、こうして三回目までを聞いてみると、ようやく力関係というか彼の立ち位置も見えてきて、ちゃんと筋が通っているのだなと納得した。
次回からまた違う話になっていくようなので楽しみ。


さん助師匠「やかん泥」
この間鈴本で見たマイフェバリット小噺。
面白くないわけじゃないんだけどさん助師匠ってまくらのあと変な沈黙が入るからビミョーな空気になるんだよねぇ。落語に入ると陽気なのにまくらだと声も小さくてちょっと陰気だし。
なんだろ、照れ?

そんなまくらから「やかん泥」。
いやぁこれほんとに楽しい。私「鈴ヶ森」よりこっちのほうが好き
兄貴分が犬の穴から家に入るところ。反則だよーというくらいおかしい。あのとんがった禿げ頭、落語ではプラスになるよなぁ。(え?失礼?)


さん助師匠「質屋庫」
番頭さんを呼んで「うちの庫(くら)が世間で噂になっている」と言う質屋の主人。
庫に入れてるモノには質に入れた人たちの「気」が入っているから火の玉となって現れる、というのを説明するために、質屋の主人が「あるおかみさんが反物を買って帯をこしらえて…」という長々としてエピソードで語るのがすごくおかしい。
おかみさんがへそくりをためるのをなんだっけ、タンスに置いた竹筒にカランコロンストン?だったっけ。こういうのさん助師匠、好きそう~。

番頭が怖がるから強そうな人を呼んで一緒に見張ることになって、定吉がくまさんを呼びに行かされるんだけど、この定吉がほんとにかわいい。さん助師匠の定吉はかわいいなー。それにひきかえ金坊がかわいくないんだよなぁ…もごもご…。
口が軽いと言われた定吉は「なんで呼ばれたんだ?小言か?」とさぐりを入れるくまさんに「言えません!でも旦那様怒ってましたから小言ですよ!」。
何度さぐりを入れても話さないので「好きなものを買ってやる」と言われた定吉が「じゃいもようかん買ってください。1つじゃなくて3つ。あとの2つを店の人たちにあげて、”あいつは自分の分だけじゃなく周りにも気をつかうやつだ”って言われて出世するんですから」っていうのがおかしい。

主人の前に座ったくまさんが小言だろうと思って次から次へと自分の悪事を告白していくのがおかしい~。
しかもそれがぜんぶ最初は余った酒をもらって帰って飲んでみたらおいしくてそれがなくなって前のまずい酒が飲みたくなくなっちゃって拝借しちゃった、っていう流れ。
庫の番をするところはわりとあっさり。腰が抜ける二人がとてもかわいい。

やっぱり私はこういうばかばかしい噺が好きだなー。

 

「さん助ドッポ」今後の予定
12/26(月) 、1/30(月) 、2/21(火)、3/20(月) 開演 19時(18時半開場)  お江戸両国亭
12/26(月)「さん助ドッポ」

第205回大師寄席

落語 桂南なん 神田鯉栄

11/27(日)、川中島明神社で行われた「第205回大師寄席」に行ってきた。

・市若「転失気」
・南なん「尻餅」
~仲入り~
・鯉栄「義士銘々伝 赤垣源蔵徳利の別れ」
・南なん「居残り佐平次


南なん師匠「尻餅」
「この間の雪の日は仕事がなかったんですよ」と南なん師匠。
「なかったからうれしかったですね。これが雪で出かけないといけないと大変ですから。そしてこういう雪の日でもいらっしゃるお客様いるんですよね。だから寄席も休みにならない。天皇陛下が亡くなったときでもいらしたお客様がいたんですから。そうですね。ちょうどこれぐらい。」そう言って笑顔で客席を見渡す。

あの時はレンタルビデオ屋さんのビデオが全部借りられちゃって棚が空になっちゃってね。
棚の中に一本だけ残ってたビデオがあってそれが『皇室アルバム』だったんですね。なにせテレビでそういうのばかりやってますから。

年末っていうと昔は餅をついたもんです。
今日もここに来るとき、商店街に餅つき大会のチラシが貼ってありましたけど。今はそういうふうにイベントとして餅つきをやることはありますけど、家庭で餅をつくことはなくなりました。
私が子供の頃はまだありましたね。
路地や庭で餅をつく風景が。

お正月、前座の頃は楽しみでした。お年玉をもらえるんですよ。ニツ目、真打、色物の先生方から。
でもニツ目にあがってからはあげる一方。それも定年がありませんからずっとあげ続けないといけない。
だからもう正月はうれしくないです。正月、4年にいっぺんくらいでいいんじゃないですか。年もとらなくてすむし。

そんなまくらから「尻餅」。
年末、おかみさんが旦那さんに「年末だっていうのにうちだけ餅をついてない」と文句を言っている。
長屋25軒あるけどどの家だって餅屋を呼んで餅をついてるのに、うちだけだよ。ついてないのは。」
そんなこと言ったって銭がねぇんだからしょうがねぇじゃないか」
「それが情けないっていうんだよ。なんとか工面して餅ぐらい用意したいよ」
「ほんとに25軒あって餅を用意してないのはうちだけか?じゃ、一軒につき2個もらってくればずいぶんな量が集まる…」
「くだらないこと言ってるんじゃないよ」

そんなに餅屋を呼びたいか。じゃおれがやろうじゃないか、と亭主。そのかわり、お前もちゃんと協力しろよ。
何のことかと思ったら、餅屋を呼ぶ演技をして長屋中にその声を聞かせようというのだ。

女房の半纏を奪って外に出た旦那。
「誰も見ちゃいないだろうな。見られたら気が違ったと思われる」とぶつぶつ言いながら餅屋の男、若い衆2名の声色を使ってえっほえっほ臼を運んできたつもりで、扉をどんどん叩く。
お前、本気でそんなことやろうっていうのかい?とあきれる女房に、「餅屋に酒を出せ」と言って湯呑に入れた水をがぶがぶ飲んだり、芸が細かい旦那。
しまいにはおかみさんに尻をまくらせて「ぺったんぺったん」やり始める。

もうどこからどこまでもばかばかしくて楽しい楽しい。
そもそも落語が一人で何役もやる芸なのに、その落語の中で主人公が3役を演じるというシュールさがたまらない。
餅をこねるしぐさやぺったんぺったんつくしぐさもすごく楽しくておかしい。最高だ~。


鯉栄先生「義士銘々伝 赤垣源蔵徳利の別れ」
おそらくあまり講釈を聞いたことがないお客さんばかりだったと思うのだけれど、爆笑のまくらでお客さんをリラックスさせ、メリハリのある話でお客さんをぐっと掴んだのがすごい。
兄と弟の別れのシーンにはすすり泣く声も聞こえてきた。
男らしくてかっこいい。素敵だー。鯉栄先生。


南なん師匠「居残り佐平次
吉原のまくらから入ったのですぐに「これは居残りだ!」と分かった。
私はもちろん間に合ってないので、と南なん師匠が言ったときに笑いが起きると、「みなさん、私のこの頭にだまされてやしませんか。そんなに年じゃないんですよ、私。若いんですから」。
…わははははは。

そんなまくらから「居残り佐平次」。
南なん師匠の佐平次はそんなに悪党っぽくなくて陽気で憎めないんだけど少しだけ掴みどころがなくて。
佐平次が若い衆に「お勘定」と言われた時に体をくいっとまげて「よしましょう!お金の話は」というところで、いつも不意打ちを食らって爆笑してしまう。
また居残りを始めてかっつぁんに取り入るところ。かっつぁんがすぐにデレデレしないところがいい。自分なんかが花魁の色じゃないって思っていて甘い言葉にはだまされねぇぞと思っているんだけど、次々持ち上げられるとまんざらじゃなくてしかめっつらをしたまま小遣いまで渡してしまうのが、いじらしくてたまらない。
主人に呼ばれて佐平次が自分は悪党で…というところも、どこかで聞いたようなセリフを並べて、悪党というよりははったりっぽくて嫌な感じがしない。

南なん師匠の描く世界が大好きだからもう安心して身をゆだねられる幸せ…。
やっぱり好きだ。南なん師匠の落語が。
川崎大師はほんとに遠かったけど、二席たっぷり聞けて大満足。行ってよかった!