りつこの読書と落語メモ

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鈴本演芸場8月中席夜の部

8/23(水)、鈴本演芸場8月中席夜の部に行ってきた。


笑組 漫才
・燕弥「夏泥」
・百栄「桃太郎後日譚 」
~仲入り~
・のだゆき 音楽パフォーマンス
・雲助「町内の若い衆」
・二楽 紙切り
・甚語楼「死神」


雲助師匠「町内の若い衆」
雲助師匠の「町内の若い衆」は初めてかも!
なんか普段聞く「町内の若い衆」とちょこちょこ違っていてすごく新鮮。
兄貴の家を訪ねておかみさんに「(あなた方)町内の若い衆のおかげ」と持ち上げられて、袖をぱたぱたやりながら家に帰って行く男が軽くていい加減そうで…でも明るくて楽しい。
待ってるおかみさんも口が悪くて男らしいけど亭主とのやりとりを楽しんでいる感じがあって、いいな。
湯銭を払ってやるから家に行ってうちのかみさんに向かって俺のことをなんか褒めてくれと言われた友だちが家をのぞいて「それにしてもあいつもあのかみさんと一緒に長く暮らしていて死ななかったね」とつぶやくのにも笑ってしまった。

雲助師匠って寄席でもいろんな噺をしてくれて、本人もすごーく楽しそうなのがほんとに素敵。


甚語楼師匠「死神」
わーい。トリの甚語楼師匠が見たかったんだー。
神無月にも「留守神様」といって留守を守る神様がいる。そんなまくらから「死神」。
借金を断られてびくびくしながら家に帰ると案の定おかみさんから激しく罵られる男。
「豆腐の角に頭をぶつけて死んじまえ」はよく聞くけど「うどんで首くくれ」「自分の目ん玉を噛め」っていうのは初めて聞いたな。わはは。
こんな言われるならあてつけにしんでやろうかと言いながら、「泳げないから川に身を投げるのは無理」とか「木に登ってそこから飛び降りてやるか。でも木が高いから登れない」とか、なんか呑気なのがおかしい。

医者の看板をかかげてすぐに患者が現れた時に「医者はあたし」と言って相手がびっくりがっかりすると「医者に見えないでしょ?なにせさっきなったばっかりだから」と正直に言うのもなんかおかしい。

呪文は「あじゃらかもくれんきゅうらいす、松居一代はどうなった、てけれっつのぱー」。
言ったあとに「今しか使えねぇじゃねぇか!」にも笑った。ぶわははは。

呪文で患者が生き返り「何を食べさせたらいいか」に「鰻なんかいいんじゃないですか」。
薬を所望され仕方なく大根の葉っぱを刻んで渡し「煎じたほうがいいですか」に「うでてかつおぶしかけるとオツです」。
すぐに評判になり次から次へと患者が押し寄せ金持ちになり、それと同時に鰻屋もどんどん繁盛、っていうのもおかしい。

ところどころに甚語楼師匠らしいギャグが入ってそれがすごくおかしいんだけど、今回前の方の席で見ていて発見したことが。
それは甚語楼師匠ってすごく落語らしい落語をされていてこれっぽっちも演技っぽいところがなくてそこがかっこいい!って思っていたんだけど、実はすごく動作もわかりやすいし表情も豊かなんだなー。
なんだろう、語り口がとても落語らしいというか、淡々としているから今まで気が付かなかった。

甚語楼師匠の落語ってかっこいい。見るたびにそう思う。好き好き。