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りつこの読書と落語メモ

はてなダイアリーからブログに移行しました。

末廣亭3月中席昼の部

落語 三遊亭歌太郎 柳家喬之助 室井琴調 柳家小満ん 柳家小はん 柳家小里ん

3/11(土)、末廣亭3月中席昼の部に行ってきた。


・小多け「道灌」
・歌太郎「やかん」
・夢葉 マジック
・海舟「熊の皮」
・喬之助「初天神
・ひびきわたる 漫談
・琴調「来豆腐
・吉窓「大安売り」
・小菊 粋曲
・はん治「妻の旅行」
・錦平「紀州
・正楽 紙切り
・小満ん「宮戸川(上)」
~仲入り~
・菊志ん「あくび指南」
・一風・千風 漫才
・小ゑん「ぐつぐつ」
・小はん「親子酒」
・ストレート松浦 ジャグリング
・小里ん「五人廻し」


歌太郎さん「やかん」
明るくて声が大きくて勢いがあって、ざわざわした客席をぐいっと高座にひきつけたのはさすがだなぁ。
「やかん」も前の日に見たのとはうってかわってスピードがあって緩急もあって楽しかった。センスを感じる。好き。


喬之助師匠「初天神
明るくて軽くて大好きな師匠。学校寄席のまくらも楽しかったけど、子どものだだのこね方がとってもありがちでおかしい。いるいるこういう子!


ひびきわたる先生 漫談
キセルも微妙だったけど、そのキセルをやめて漫談だけっていうのも…。


琴調先生「来豆腐
とてもよかった。これぐらいの浅い出番で琴調先生の「来豆腐」を聴けるなんて幸せすぎる。
豆腐屋の七兵衛さんの人の好さがさらりとした語りから伝わってきてじーんとくる。
「あなたみたいな方は絶対に世に出る。そうでなきゃだめだ」と言って毎日おからを持ってきてくれた七兵衛さん。
七兵衛さんとの再会のシーンには涙がじわりと…。よかった~。


はん治師匠「妻の旅行」
「妻の旅行」連続記録更新中。


小満ん師匠「宮戸川(上)」
他の人がやるようにお花さんが妙に積極的だったりしなくてそこが好きだな。
短いお芝居を見ているような味わい。


小はん師匠「親子酒」
本当にお酒を飲んでいるような酔っぱらいぶり。
息子が帰ってきたと聞いて目を剥いたのがリアルでびっくりした。


小里ん師匠「五人廻し」
二階席までいっぱいで、お子さんも何人かいたのにまるで気にせず「五人廻し」。さすが小里ん師匠はぶれないなー。謝楽祭でサインをお願いしたら他のお客さんと話したまんま一度も目を合わせることなくサインしてくれただけのことはあるなー。いや、いい意味で。(いい意味?)


一人目の男が花魁がいつまでたっても来ないことを嘆いて「ああ…よしときゃよかった」とつぶやくのが真に迫っていて笑ってしまう。甘い言葉に誘われて銭を払ってやってきて女が来ない虚しさ。そうしてみると女房はありがたい、というのも実に勝手な言い草だけど、笑ってしまう。

妙に堅い言葉で喋る男も面白いけど、「〇〇でげすな」という「酢豆腐」の若旦那みたいな男が最高におかしい。「銭を返せなどと言うのは野暮の極みでげすな」などと言いながら最後は「えーん」と泣き出すおかしさ。

誰のところも回らずに田舎のお大臣のところにいた花魁。彼女の言った一言で、そうやって部屋を廻る花魁の侘しさも伝わってきて、なかなか苦い後味。

そんなに聴く噺じゃないけど面白い。好き。