りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

わさびvs吉笑 三題噺バトル ハートオブモンスター vol.1

7/7(火)、吉祥寺キチムで行われた「わさびvs吉笑 三題噺バトル ハートオブモンスター vol.1」に行って来た。

・吉笑「カレンダー」
・わさび「茗荷宿」
〜仲入り〜
水道橋博士(ビデオでの出演)お題「高円寺」「星座」「カツラ」
・吉笑「ズラネタリウム
・わさび「ふさふさ坊主」

吉笑さん「カレンダー」
わさびさんと初顔合わせの時、主催者の方がおしゃれなスペイン料理屋に連れて行ってくれたんだけど、ありのままの自分を見てもらおうとグビグビ飲んで早い段階で記憶をなくした吉笑さん。
一方わさびさんのほうは飲めないわけじゃないけどそんなにがぶ飲みはしないアーティスト気質(アーティスト気質って…)。
ほとんど記憶がないんだけど残像として残っているのが山手線のホームで尿意をもよおし、いたそうとした自分を心配そうに見つめるわさびさんの顔…。
どうやらあれですっかり嫌われたらしい。

そんなまくらから「カレンダー」。
人口の少ないある島で、カレンダーと時計を島の中心にばーんと設置したところ、みんなこのカレンダーで日にちを確認し時計の時間をあわせるようになって大評判。
ところが関係者が集められて聞いてみると、実は今年のカレンダーの閏年が間違っていたことが判明。しかもその前には30日と31日を間違えてて、さらに時計の時刻もおかしくなっていて…
ってことは今本当は何月何日何時何分?

吉笑さんらしくちょっと理屈っぽくてこだわりが強い噺。
いやぁ好きだわーこの人のセンス。この理屈っぽい楽しさ、癖になる〜。

わさびさん「茗荷宿」
初めて見るわさびさん。前から見たい見たいと思っていてようやく見られた。
吉笑さんがグイグイ系なのですっかり気圧されてしまったよう…。大丈夫大丈夫。あなたにはあなたの味があるんだから自信を持って!
とすでに励ましたい気持ちになっている(笑)。
「茗荷宿」は白酒師匠でしか見たことがないんだけど、白酒師匠に教わったのだろうか。
とほほな感じがこの日のわさびさんにとても合っていて楽しい。

お題についてのビデオ(水道橋博士
この会に行ってみようと思ったのは水道橋博士がお題を提供している企画ということで面白そう〜と思ったんだけど、そういうのなくてもこの二人の会っていうで充分っていう気がしてきた。
水道橋博士の出したお題が「高円寺」「星座」「カツラ」。
なんでも吉笑さんも高円寺に住んでいてたまたま3回続けて水道橋博士が吉笑さんに会ったことがあるとか。
「星座」は水道橋博士がずっとこだわり続けているものらしく、「カツラ」は何か一つぐらいバカバカしい題がいるだろうと考えてのことらしい。

吉笑さん「ズラネタリウム
これもまた吉笑さんらしく、変なこだわりのある男二人の噺。
なんだろう、この人のこういう発想。独自だなぁ。すごくバカバカしくておかしくて笑った笑った。 でもこの題はどうなんだ?噺の内容が全く伝わらない気がしないでもない。

わさびさん「ふさふさ坊主」
いやこれがとってもよかったのだ。1席目はなんとなくしょんぼりに見えたわさびさんが2席目は堂々と見えた(笑)。
お題も上手に取り入れているし、バカバカしいけど心温まるしいろんな人たちのいろんな表情があって…とてもいい。

まったく違うタイプの二人の噺が聞けるこの会。すごく面白かった!