りつこの読書と落語メモ

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カステラ

カステラ

カステラ

★★★★★

現代韓国文学の人気作家・パク・ミンギュのロングセラー短編小説集。洒脱な筆致とユーモアあふれる文体で、主人公の若者たちを取り巻く「就職難」「格差社会」「貧困の様相」etcを描きながら、彼ら彼女たちに向ける眼差しを通して、人間存在への確かな信頼感に溢れるチャーミングな短編集。日本語版には「朝の門」(2010年、李箱文学賞〔日本の芥川賞と並び称される〕受賞作)を特別収録。

わー好き好き!日本翻訳大賞授賞作品ということで読んだんだけど、確かにこれは翻訳がとてもいいわー。
絶望的な状況をトンでもない奇想でを交えてふわりと描いてるところがとても好み。
軽いなかに時々ドキッとするような胸をうつ文章が入っているのがまたいい。

「人間は結局独りだあるという事実と、人間が一人で生きてあけるわけはないという事実を同時に、身にしみて実感した。」「人間は往々にして、世の中に一人で生きていないからこそ、独りぼっちなのだ。」