りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

スペース・ゼロB1寄席 Vol.11

7/9(水)、全労済ホール スペース・ゼロで行われた「スペース・ゼロB1寄席 Vol.11」に行ってきた。

・神田松之丞「安兵衛駆け付け」
・瀧川鯉八「暴れ牛奇譚」
・三笑亭夢吉「幾代餅」

松之丞さん「安兵衛駆け付け」
大好きな夢吉さんと鯉八さんが出るからという理由でこの会を見に行ったのだが、初めて見た松之丞さん、面白い!!講談はさすがに私はないわーと思っていたんだけど、こ、こんなに面白いのか!とすっかりトリコになってしまった。(←思うツボ)

堀部家の養子になる前の安兵衛はまるでダメダメで酒を飲んでは「30になったらおれはやる」とくだを巻くばかり。このダメダメ時代の安兵衛がとても面白くて魅力的で、だからこそ「わが父」と慕う叔父の仇討ちのシーンの迫力に胸踊る。メリハリ!
まくらも面白いと評判の松之丞さん。また見たい…。

鯉八さん「暴れ牛奇譚」
いやぁいいなぁ、鯉八さん。何度聞いても面白い。あの喋り方、あの間、クセになるなぁ。
この会には、「鯉八さんを見てみたい」と言っていた友だちを連れて行ったけど、どうだったのかなぁ。
なんか終わった後に「面白かったでしょ?しょ?」と自分の手柄みたいに言うのもアレだなと思って、感想を聞けずじまい。気になる。

今回で「暴れ牛奇譚」は3回目。
それでも毎回笑ってしまう。新作って何回か続けて聴くと飽きてきちゃうんだけど(私の場合)飽きないのは、きっとストーリーで聴かせるのではなくて語りで聴かせてくれるからなのではないかと思う。
「あなたの前世はむむむっ!!」
思い出しても笑ってしまう。

夢吉さん「幾夜餅」
押しの強い夢吉さんで人情噺はちときつい(笑)。
一途な清蔵さんと威勢が良くて人情家の親方のやりとりはとても楽しいんだけど、幾夜と会うシーンとか語りの部分はゆったりしていたほうが、多分聞いていて疲れないんだろうな。
でもだいたい二つ目さんの人情噺ってつかれるんだよね。若いからそれはそれで良いような気がするな。(何様)
そういう意味では、三遊亭めぐろさんの「幾夜餅」は丹精でとても心地よかったんだよな。でも「あっ!!いい!!」と思ってる目の前でトチっていたけど(笑)。