りつこの読書と落語メモ

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歪笑小説

歪笑小説 (集英社文庫)

歪笑小説 (集英社文庫)

★★★★★

新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。

東野圭吾を夢中になって次々読んだ時期があったのだが、最近はどうも「薄さ」が鼻について読まなくなっていたのだが、この作品は面白そう!と思って読んでみた。

いや〜笑った笑った。作家の名前や作品名などの細かいところも全てツボで笑い通しだった。
そしてブラックを装いつつも、本を作ることへの夢と希望と理想もちゃんとあって、東野圭吾ってほんとにいい人だなぁ!としみじみ…。
自分が今いる場所で出来ることを一生懸命やろうとしていることが伝わってくる。

表紙や巻末の広告も凝っていて最高。ゴルフの話と文学賞の話がとても良かった。この間読んだ「クローバーレイン」と対極にあるように見えるけど根っこの部分は実は似ているのかもしれない、と思う。素晴らしい。